短編
□僕の彼女を紹介できません
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ブリタニア本土のとある学校の誰もいない生徒会室で、ルルーシュは初めて出来た彼女と甘いひとときを満喫していた。
彼女もルルーシュもあまり素直ではないから、お互いの想いが通じ合うには少し時間がかかったが、今ではすっかりラブラブな恋人同士になっている。
後ろから抱きしめて、彼女の黄緑色の長くて美しい髪にキスをして…
普段は皇子という立場上、人目につくところではこんな風に触れることはできない。
「なぁ、ルルーシュ」
「なんだ?C.C.」
だからこそ、こうして誰も見ていないところで彼女に触れて、甘いひとときを満喫していたというのに、彼女の何気ない一言が、彼を恐怖のドン底に突き落としたのだった。
「お前の家に行ってもいいか?」
「ほぇあっ!?」
「何だ?そのすっとんきょうな声は…。嫌なのか?」
「あ、いや…別に嫌なわけではないんだが…」
あの家族に、紹介するのが嫌だった────