彼と彼女の攻防戦
□STAGE-2 『ナナリー の 白い 服』
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「おい、ルルーシュ」
「なんだ。」
「シャワーを使うのはいいのだが、着る服がない。これを着てもいいか?」
ナナリーにも咲世子さんにもバレることなく、なんとか俺の部屋にこの女を連れてくる事ができたが、俺もこの女もずぶ濡れだった。
このままでは風邪をひくと思い、とりあえずシャワールームを使うよう指示したが、この女…っ!
「どこから持ってきた!?それはナナリーのだろう!」
いつの間に手にしたのか、ナナリーの白いワンピースをつまみ上げていた。
「私に裸でいろというのか?」
「そんなことは一言も言っていない!!だいたい、お前にその服のサイズが合うとは思えない!!どう見ても、小さいだろう!」
「なにを言っている、着てみないと分からないだろう?童貞のクセに、女の服のサイズが見た目で分かるというのか?」
「…っ!それとこれとは関係ないだろうっ!!」
なんなんだ、こいつは!!
何故この俺が…こんなにペースを乱されなければならない!?
落ち着け!
考えるんだ!!
「まぁ、いい。わかった。とりあえず着てみて無理だったら言え。代わりのものを用意するから…」
…結局俺が折れるしかないのか。
「了解した。…覗くなよ?」
「誰が覗くかっ!!」
この女、本当に腹が立つ!!!