彼と彼女の攻防戦
□STAGE-4 『その 名 は ピザ』
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「聞いたぞ副会長!彼女ができたんだって〜?」
「違いますよ、会長。あいつはただの居候です。」
まったく、俺が何をしたっていうんだ。
俺はただ平凡に日常を過ごしたいだけなのに、何故こんなにも…
今日一日だけでいろんなヤツに冷やかされなければならないんだ。
もとはと言えば…
あの女…っ!
「ルルーシュ、ピザはまだか?」
「C.C.…生徒会室でくつろぐのはやめろ!…っというか、なぜお前がここにいる」
生徒会の人間でもないくせに、C.C.はそこにいるのが当たり前のように座っている。
どこかで見たことのあるキャラクターのぬいぐるみを抱いて…
「へぇ…これが噂の…」
「なんですか、その顔は!違うって言ってるでしょう。しつこいですよ」
「またまたぁ…素直じゃないねぇ君は。よーし、じゃぁ彼女に聞いちゃおう!」
何を!?
楽しそうにC.C.に近づいて行く会長。
これはもう、止められない。
「ずばり、あなたとルルーシュの関係は?」
「私とルルーシュの関係か…?」
変なこと言うなよ…という視線を送ってはみたが、C.C.に伝わるだろうか。
いや、例え伝わったとしても、こいつなら無視されるのが落ちだ。
「そうだな…、共犯者と言うところかな?」
きょうはん…しゃ?
「共犯者!?え、じゃぁ何!?二人は犯罪者ってこと!?」
予想外の答えに、会長も驚いているようだ。
もちろん俺も…
「私はこいつの秘密を知っていてな。それを誰にも…特に、ナナリーには言わない代わりに、こいつの部屋に住んでいるのさ。」
何が…代わりにだ!!
あれは脅迫だったじゃないか!!
「なるほど。じゃぁ、恋人同士ってわけじゃないのね?」
「あぁ。そんなことより、ピザはまだか?ルルーシュ」
「知るか!俺は何も…」
「契約違反か?ナナリーに言うぞ?」
「…っ!」
この女……!!