彼と彼女の攻防戦

□STAGE-5 『水着 と 魔女』
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何故、こうなったのだろう…。



「頑張ってー!!」


「負けるな、シャーリー!!」



当然ながら“ピザ部”は却下され、ふて腐れていたC.C.は、何故か水泳部に入部した。



そして今日…





C.C.とシャーリーが、25メートルのタイムを競うこととなった。



絶対見に来て欲しいとシャーリーに言われ、会長にも押され、仕方なく観戦するが…


このギャラリーの多さはなんだ?


たかが代表選手を決める校内予選で、こんなに人が集まるものだろうか?



「入部して早々代表争いなんて、可哀想に…」


「どうしてです?会長」


隣で観戦しに来た会長がそう呟いたと同時に、どこから入手したのか、スクール水着を着たC.C.が、プールサイドに現れた。



そう言えば、学園の制服も何処で手に入れたのだろう?

あいつと初めて会ったときは、確か何も持っていなかった。


「だって彼女は水泳部に入ってまだ2日目よ?それに相手がシャーリーなんて…。代表に選ばれるなんて先ずないわよ…」


「そうですね。シャーリーは1年の時から選ばれてますし…」



次の大会で、アッシュフォードの出場枠は僅か3人らしい。


シャーリーは確実に選ばれるだろう。



しかし何故だろう…



プールサイドに立つC.C.の顔が、自信に満ちているように思えた。



というか、どこか輝いているように見える。




「ほら、始まるわよ!」





勝負が始まった───






 
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