彼と彼女の攻防戦
□STAGE-7 『コーネリア の せいで』
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俺が初めて日本へ来たのは、7年前。
俺が、10歳の頃だった。
日本へナナリーと留学することが決まり、俺はナナリーより一足先に日本へ下見に来ていたのだが…
「なっ…なんだこれは!?」
日本に着き、空港のトイレで鏡を見て俺は機内で寝てしまった自分を責めた。
「姉上、これはどういうことですか!?」
男子トイレから飛び出して、すぐに保護者として付き添いに着ていたコーネリア姉上に訪ねるが…
「よく似合っているぞ、ルルーシュ。お前にはやはりフリルが一番似合うなw」
犯人は、姉上だった。
「意味がわかりません!!どうして男の僕がスカートをはかなくてはならないんですか!!!」
一体どこで買ってきたのか、フリルとリボンがたくさん付いたその服は、明らかに女の子用。
「私の趣味だ。ユフィとお揃いだぞ?嬉しいだろう」
「まったく嬉しくありません…!僕の服を返してください!」
(人が寝ている間に、なんてことをするんだこの姉はっ!)
「そんなものは全て、飛行機の窓から捨ててしまった。」
「す…すべて?」
「あぁ、ルルーシュが持ってきた服は、すべて私が新調したものに取り替えた。だから、あきらめなさい」
ニコニコと頬を染めて、嬉しそうに笑う姉上。
それとはまったく逆に、10歳の俺は真っ青だ。
そのままホームスティ先の枢木神社に連れていかれ、スザクと出会った。
もちろん、女の子だと思われていたわけだ。
親友になったのに、いつも一緒だったのに、当時からバカだったスザクが、俺が男だと知ったのは、あの夏祭りの日だった────