(光の夢物語)

□四話:正夢
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その日の夜
赤悪無は廊下で立ったまんま寝てた
すると寝ているはずの赤悪無は眉間にしわを寄せた

―夢―
ここはどこだ?
ああ、また夢か…
今日見る夢はなんだ?

赤い炎が城下町を焼き尽くしている
そこに四人の武者がいる
すると武者たちの後ろから忍び寄る影が現れた

そこで目が覚めた

―現実―

『…あの四人の武者は、あの時の…』
「ふぁあ〜…赤悪無?どうしたんだ?また夢見たのか?」
『あぁ、今回は俺ではなく四人の武者だ』
「へぇ良かったじゃんお前じゃなくて」
『……起きるぞ』
「え!?でもまだ丑三つ時だぞ!?」

そんな文句言う黒鳥をほっておいてスタスタと歩いている赤悪無
そんな赤悪無を見ているひとりの武者

「(あいつがあれなのか?ふむ…確かめる必要があるな)」

―巳三つ時―
城下町は今日も平和と言いたいところではあるが
何やら騒がしい
どうやら星天城からの武者が現れたようだ
四人?
まさか……

赤悪無と黒鳥が近づくとあの武者四人がいた

『たく…やはり来たか…』
赤悪無は四人に近づくと武者達は驚いたように赤悪無を見た

「赤悪無!見つけたぞ!!一緒に来てもらおうか!」
『断る』
即答で答えた赤悪無にずっこける来虎

「な、なぜ断る!」
『お前らと行く理由がない』
「我々はただあなたに会ってほしい方がいるのです」
『あってほしいやつ?』
「はい、我が主、無限大将軍です」
『無限……ふん、なぜ大将軍様が俺に会いたいと?』
「それは我々にはわかりませんがとにかく一緒に来てもらいましょう」
と亀楼が赤悪無の腕をつかんだ

『っ!離せ!!』
「!?」
バッと離してしまった亀楼

「ど、どうしたんだよ亀楼の兄貴?」
「なにかあったのか?」
「…赤悪無…お前なぜそんなに冷たいんだ…?」
「は?」
『っ…貴様らには関係ないだろ、それより早くここから離れたほうがいいぞ』
「それはどういう…」
『じゃあな』
すると赤悪無は黒鳥を大きくさせ背に乗って離れていった

「あ!!おい!逃げんな赤悪無!!」
「いったい…何のことだ?」
「兄上、あのもの…ただの武者ではないですね…」
「…なぜ奴から熱が…音が聞こえなかった…?」
四人は不思議に思いながらいた
すると一つの家の屋根から火が現れた

「!?なぜ火が突然!」
「あ、兄貴!!」
その家以外にも無数の家から火があふれ一分もしないうちに辺りは炎の海になった

「こ、これはどういうことだ!」
「とにかく消化するぞ!!」
四人は炎を消そうとするが一向に炎が消えることはない

「な、なぜだ…」

呆然する四人の後ろに一つの影…

続く

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