(三候の魂の頂点黄龍の物語)

□第十二話:三色の結晶
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黄『う…』
此処は…何処だ?
そうだ、確か私は黒暗に負けて…それから…

黒「目覚めたか?黄洸」

黄『っ…黒暗…貴様…』

黒「精々あがくがいい、動けるもんならな」

黄『な!』
良く見ると私の腕や足が縛られて身動きが出来ない

黒「それから、貴様…結晶を何処へやった!」

黄『…貴様に教えるぐらいなら死んだ方がマシだ』

黒「チ…まぁ良い、今あいつ等のところまで三人が向かっているからな」

黄『何?!』

黒「フハハハハ絶望するがいい黄洸、結晶さへ手に入れば後はこっちのもの…だよな?黄洸?」

黄『…(劉備達…逃げてくれ…)』

―檥賀―
劉「っ…此処は…」

張「アニキ!大丈夫か!?」

関「劉備殿!」

劉「二人とも…此処は?」

曹s「余の国の街だ」

劉「曹操!?」

曹s「久しいな劉備」

孔「劉備さん向こうで話を」

劉「…解った」




曹s「なる程…」

劉「俺が不甲斐ないばかりに…」

関「劉備殿…」

張「兄貴のせいじゃないぜ!俺らだって…」

孔「兎に角、黄洸さんを助ける方法を見つけなければなりません」

曹s「黄洸というのはお前達の新しい仲間のようだがどうやら玉璽であるようだな」
すると突如声が聞こえた

―正確に言えば力が意思を持ち具現化"したものだ―
趙「誰だ!」
すると劉備の懐から三色の結晶が出てきた

劉「何時の間に?!」
三色の結晶は六人の前で語り始めた

―黄洸は玉璽の聖の力が具現化したもの、そして黒暗は暗黒の力が具現化したもの、二人は一人でもある…その光と闇がまた一つになればまた力が戻る、しかしもし闇の部分が勝てば…どうなるかわかるか?―

関「…暗黒玉璽が三莉紗を滅ぼすと言うのか…」

張「何?!」

―その通り、今の黄洸は聖の力が足りない…だからこのまま戻れば黒暗の思い通りになる―

劉「どうすればいいんだ?!」

―…聖龍、聖鳳、聖虎のところへ行け―
劉「聖龍?!」

曹s「聖鳳だと?!」

孔「御二方知っているんですか?」

趙「そういう孔明は知らないのか?」

孔「…えぇ」

劉「夢の中で出てきたんだ…」

曹s「余もだ」

―2人は黄龍に選ばれた者だからな―
張「黄龍?」

―三候の頂点に立つ龍のこと、玉璽がその形だ―
成程と全員納得した

―場所は我等がそれぞれ教える、轟の孫権にも協力してもらえ、あいつも黄龍に選ばれた者―

劉「解った!」

黄洸…待ってろよ…必ず助ける!












「ふ…あがいていたが所詮足りぬ力だな黄洸…我が…この【黒龍闇黄(こくりゅうあんき)】が三莉紗を滅ぼしてやろう!」
高々と笑う黒龍闇黄

続く

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