進撃の巨人

□Until a morning comes
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重たい瞼が開き、深夜に起きてしまった。
隣には、兵長が寝息をたて寝ている。絶対に断ると思った。1人で寝れないので一緒に寝てください。なんて今でも思い出せば恥ずかしい。でも兵長は受け入れてくれた。

また寝ようと思い、寝返りをうつ。ベットに内側の状態で、兵長の背中と向かい合わせだ。


「…ん」


兵長は寝返りをうち、私と正面向かい合わせに。兵長の寝顔が可愛くて、触れてみたくて
パニックになる。でも寝ているようなので、私はもうちょっと距離を縮めてみた。
兵長の寝息が髪にかかり、恥ずかしくなる。


「兵長…大好きです…」


兵長が起きないように、気づかれないように小声で呟いた。寝ている兵長の胸にそっと額をくっつけた。


「俺も好きだ」


「へっ!?」


寝ていたはずの兵長が、私を見て言った。真っ直ぐな眼差しで。でもそれより、好きという言葉に驚いて何を言えばいいか分からなくなる。
兵長が、私のことを…好き?


「いつまで起きてんだ。早く寝ろ」


そう乱暴な口で放つも、私を前から抱き締めた。今までにない暖かさで優しく包み込んでくれた。


「はい♪兵長のこと世界で1番大好きです」


そう言うと、兵長の顔が少し赤らめたような気がした。ふわっと前髪をかきあげられ、おでこに兵長の口付けが落ちた。


「おやすみのキスだ」


兵長はまた私を抱き締めた。目を閉じた兵長は今度こそもう寝ているようだった。口付けされたところを手で触れて恥ずかしくなる。
今日ほど幸せな日はないだろう。私と兵長は朝がくるのを待った。
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