ポケットモンスターAW

□第四章
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第四章 「瑠璃の破片」


ザザーン…。
静かな波の音。
ここはサザナミシティ。
イッシュ地方屈指の別荘地でもある。
青く輝く海に、金色の砂。
そして…。



青いスーツにちりばめられた金の模様



ラピスラズリだ。

どうやら、楽しんでいるってわけでもない。

まさか、遭遇するとは…。思っても見なかった。

ことは6時間前にのぼる。







ルミナ「ランダ!見てよ、この貝!綺麗だよ!」

ランダ「う、うん//」

ランダ、ルミナは太陽が照りつく中、サザナミ湾で海水浴をしていた。
他には、シロナさんや、キョウヘイさん、マクシュ、N、アイリスさん、そしてキョウヘイさんの彼女であるルリさんが来ていた。
ルリさんは、デートみたいな感じで来たみたいだった。キョウヘイさん、やるなぁ…。シロナさんは別荘借りてたので、そのまま。
ラピスラズリのことを忘れて、思いっきりの休日…。ポケモン達も、のんびりしている。

そして、みんな水着。
それで、ちょっと心臓がドキドキしているのだ。
まぁ、仕方が無いこと。ランダは今まで水着の美人を見たことが無かったので、耐性がなかったのである。どうやら、マクシュさんもみたいだ。顔を逸らしてる。

ルミナ「もー、ランダ、どこ見てるのー?」

ランダ「え、えっ」

ルミナ「…もしかして、シロナさん?そうでしょ?そうなんでしょ?」

ランダ「いや、違います」
な、なんだ?ルミナが怖い…。

ルミナ「別に、隠さなくてもいいよ。ランダだって、男の子だもんね」

ランダ「ルミナ、誤解だよ!シロナさんを見てるのはマクシュさんだから!」

ルミナ「あれ、本当だ…。
じゃあ、ランダはどこ見てたの?全然私の方見てなかったんだけど」
どうしたんだ、ルミナ。本当に怖いです。ランダの身体は少し震えている。

ランダ「ルミナ、あの、なんか怖いよ?」

ルミナ「あ、ごめん…。つい…。」

ランダ「いや、俺も ご、ごめん。
その…。恥ずかしくてさ」

キョウヘイ「まぁ、気持ちは分かるよ。」

ルリ「キョウヘイさん、もしかして緊張してるんですか?私もちょっと緊張してます…。」

キョウヘイ「大丈夫だよ、ルリ。僕がいるだろ?」

ルリ「う、うん///」

そんな二人の姿を呆然とその場の全員が見ているのであった。二人を除いて

N「あ、待って、ママンボーウ!」

マクシュ「フォッコたん、今日も可愛いなぁぁぁあ!!ほんと、可愛いぃぃい!」

大丈夫か?あの二人…。
いや、自分が含まれてるんだがな。
マクシュに至っては、ルミナのアイシクルを見るなり、世紀の大ジャンプをしてから抱きついていった。その後、フォッコに燃やしつくされてたし。フォッコはヤンデレなのかもしれない。
マクシュは氷タイプに目がないらしく、その中でも色違いグレイシアが特別好きらしい。まぁ、好きなポケモン見たらもしかしたらキチガイになるかもしれない。
そろそろ心が持たない( )

ミッドは頑張ってアイシクルに話かけてる。すごい赤面だ。あれなら、ヤカンも沸かせるに違いない。

ミッド‘‘あ、あ、あ、あの、その、この前はご、ご、ごめん”

アイシクル‘‘ま、まぁ、許してあげるっ。体張って守ってくれたし!べ、別に感謝なんてしてないんだから!”

アイシクルの声も聞こえる。

ランダ(ナチュラルほどじゃないけど、俺もだいぶポケモンと話せるようになったんだな)

って、アイシクルはツンデレキャラなのか。なんか、意外。


シロナ「久しぶりの海水浴もいいわね」

ルミナ「気持ちいいですね〜」

ランダ「本当ですね」(なんだろう、俺達三人しかまともな人がいない気がしてきた。)

ルミナ「ねえ、ランダ。なんでメガネをつけたままなの?」

シロナ「それ、私も気になってた。なんで?」

ランダ「あ、なんでだろう…。
そもそもメガネつけなくていいじゃん。」

ルミナ「え?」

ランダ「Nと会って思い出したんだけど、目悪くないのに、親にかけさせられたんだよね。絶対外すなよ!って。」

ルミナ「そうなんだ。なんでだろう?」

シロナ「無理やり…。なにかあるからかけさせたんじゃない?」

ランダ「それが…。理由は言ってくれなかったんですよね。」

ルミナ「そ、その…。メガネかけないほうがかっこいいと思うよ。だ、だから、外してみれば?」

ランダ「えっ。あ、じゃあ、外してみるよ」

ランダはいつもかけている眼鏡を外してみた。本邦初公開!ランダの素顔!

ルミナ「か、かっこいい///」

シロナ「なかなかイケメンじゃないの!」

イケメンなの死○でくだちい。
>伏字の意味<

ランダ「…。」

ルミナ「ランダ、どうかしたの?」

ランダ「み、見える。」

ルミナ「な、何が?」

ランダ「ラピスラズリがサザナミ湾の深い沖にいる。」

ルミナ/シロナ「!?」

ランダ「な、なんでだろう…。遠くまで見えるんだ。
いや、待って…。違う。これはカリブの視点…?マシュマと一緒にいる。うぅっ…。」
激しい頭痛が急に襲い、ランダ意識が遠のいていく。

ルミナ「ランダ!?」

ルミナに呼ばれたのを最後に、ランダは気を失ったのであった。



そして、今、ランダは目が覚めたところというわけだ。

マクシュ「起きたようだね」
マクシュさんが話かけてきた。
ずっと見ていてくれたらしい。

ランダ「一体なにが?」

マクシュ「君が言った通り、ラピスラズリが現れた。見たところ、かなり邪魔をされたくないらしいね。
幹部総出といったところかな…。
なにか企んでるのは間違いない。」

ランダ「みんなは?」

マクシュ「…負けたよ。キョウヘイ、シロナさん、N、アイリス…。
それぞれ幹部にやられた。奴ら、パワーアップしてたみたいだ。メガ進化が使えたらしい。」

ランダ「キョウヘイさん達が!?や、やられた!?」

マクシュ「あぁ。ルミナとルリは下っ端をね。ルミナ、強いね。しかもメガ進化が何故か使える…。彼女がいなければ、キョウヘイ達は逃げられなかったかもしれない。」

ランダ「そうですか…。」

マクシュ「ランダ、行けるか?実を言うと、俺がこの中で1番強いんだ。(震え声)
俺、お前、そしてルミナで再びラピスラズリのとこに行こうと思う。幹部もポケモンが傷ついたから、たぶんいない。今がチャンスだろう。奴らの企み…。阻止しなきゃマズイ気がするんだ。」

ランダ「分かりました。俺のポケモン達は?」

ルミナ「みんな外にいるよ!
ランダ、大丈夫?」
タイミングよく、ルミナが部屋に入ってきた。

ランダ「うん、大丈夫。心配かけてごめん」

マクシュ「ランダ、君はフローゼルが見ていたものが分かった…。たぶん、そうだよな?それがなければ、フローゼルは死んでいたかもしれない…。」

ランダ「えっ?」

ルミナ「カリブ、マシュマと二匹でラピスラズリに立ちむかったの。
あたりまえだけど、ボコボコよ…。
今はもう元気だから、安心して!
はい、貴方のポケモン達」

ランダ「ありがとう。…自分の故郷を荒らされて許せなかったんだろうな。」

マクシュ「その怒りが君に伝わった…。そういうことかもしれないね。」

ランダ「でも、なんで眼鏡を外したら…。」

マクシュ「眼鏡、調べさせてもらったよ。どうやら、護石のような、そんな感じの物質が使われている。おそらく、君の力をこれで抑えていたんだ。まぁ、Nから聞いたんだけど」

ルミナ「Nさんと違って、ポケモンと会話するのにランダは体力を使うんだって。だから、それでランダがポケモンと話す能力を使えないようにした…。そーゆーことみたい。」

ランダ「そうだったのか…。
すると、父さんと母さんは俺の力を分かっていたのか。
抑える力がなくなって、俺は遠くにいるカリブと会話できた…。そんな感じなのか?」

マクシュ「みたいだね。さ、時間はあまりない。行くよ。」

ランダ/ルミナ「はい!」



〜サザナミ湾〜

マクシュ「こい、ラグナロク!」

ルミナ「でておいで、マシュマ!」

ランダ「カリブ、船出の時間だ!」

マクシュがだしたのはラグラージ。見ただけで、はっきりと強いのが分かる。キモクナイネー
途中にいたラピスラズリは、マクシュの嫁ポケこと、フォッコが全員倒した。

ランダ(マクシュさん、自分で強い、というだけあって異常な強さだ…)

フラグ建設、お疲れ様です。

マクシュ「ランダ、ルミナ、三人に分かれるぞ!その方が相手の戦力を分散できる!
では、散!」

ランダたちは、それぞれ下っ端を倒しに向かう。


ランダ「いけ、スカイ!サイバー!」

下っ端「ギャラドス、竜の怒り!」

ランダ「サイバー、放電!」

下っ端「ニョロボン、インファイト!」

ランダ「スカイ、恩返し!」

下っ端「フライゴン、流星群だ!」

ま、まずい!

スカイ‘‘任せろ!俺がやる!”

ランダ「スカイ!?…よし、ブレイブバード!」

フライゴンの流星群が決まる前に、スカイが傷つきながらも仕留める。

下っ端「トドゼルガ!吹雪!」

スカイは反動で動けない。このままではもろに喰らってしまう。

サイバー‘‘ワタシ ガ ヤリマス。
ターゲット ロック オン。”

ランダ「サイバー!?お前も喋れるのか!」

サイバーは破壊光線で吹雪と渡り合う。
サイバーの左腕が凍る。しかし、勝ったのはサイバーだった。

サイバー‘‘タトエ、コノミ ガ キズツイテモ ワタシ ハ タタカウ!”

ランダ「お、お前たち…。こんなにも頼もしかったのか…。」

カリブ‘‘気づくのが遅えんだよ、ランダ!俺たちはあんたが思ってるほどナヨナヨじゃねぇぜ。…だから、自信持てよな”

ランダ「カ、カリブ…。あぁ、そうだな。俺は俺だけで戦ってるんじゃない…。頼もしいポケモンがついてるんだもんな。大事なことを忘れてたよ。…みんな、ラピスラズリをぶっ潰すぞ!」

スカイ‘‘あぁ!”

サイバー‘‘リョウカイ”

カリブ‘‘俺の海に入ったんだ。タダじゃ済ませねぇぜ”

下っ端「何を一人でごちゃごちゃと!フタチマル、シェルブレード!」

カリブ‘‘あいつは俺がやる!”

ランダ「分かった!スカイ、俺を乗せろ!」

カリブとフタチマルは水中へと潜る。
カリブはアクアテールを
フタチマルはシェルブレードを
互いの刀が激しくぶつかり合う。

カリブ‘‘遅い!!”

カリブは素早く泳ぎ、フタチマルの背中に水流を叩き込む。
海中からフタチマルが吹っ飛んできた。

下っ端「フタチマル!!」

カリブ‘‘はん、育てが足りねーよ!
ランダとは比べものにならないクズトレーナーよぉ!”

カリブはやっぱり口が悪かった。
ポケモンの声が聞こえると、いろいろなことが分かる。よりはっきりとした性格、口癖…。

と、ライブキャスターが鳴る。かけてきたのはルミナだ。

ルミナ「ランダ、そっちはどう?」

ランダ「だいぶ倒したよ」

マクシュ「こっちもだ。」

マクシュがそこに入ってくる。

ルミナ「私もだいぶ…。マクシュさん、ラピスラズリは何をしているんですか?」

マクシュ「海底神殿に向かった。俺たちも行くぞ!」

ライブキャスターを切り、海底神殿の上をそれぞれ目指し始める。


下っ端「ここから先は行かせない!
レアコイル、トライアタック!」

ランダ「サイバー!Code1!」

火、雷、氷 が混ざり合った球体2つがぶつかる。爆風が起き、スカイがバランスを崩した。

ランダ「うわっ」

ランダの体は空へと落ちていく。

カリブ‘‘世話が焼ける主人だぜ”

カリブが咄嗟に反応してくれたおかげで、海に落ちずに済んだ。

ランダ「カリブ、助かったよ…。
サイバー、Code2!」

レアコイルは倒れた。

下っ端「く、くそっ!」

深い色をした海が見えてきた。
これは、海底神殿への入り口がある目印だ。

ルミナ「ランダ!」

マクシュ「ふぅ、着いたか」

二人の声が聞こえてくる。
海底神殿への入り口は三つある。
が、奇跡的にみんなが同じ場所に。

マクシュ「さて、ダイビングをしなきゃいけないんだが…。息が続かないと困る。
そこで…
てってけてってってーん!
酸素ボンベェ!」

ルミナ「ありがとうございます」

ランダ「どうもです」

マクシュ「笑いもしなければ、ツッコミもしてくれないのかよ…。
…行くか。」
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