亜空の使者 〜知られざる新たな物語〜
□第3章 ジャングル・平地 〜クッパ動く 追撃、エインシャント卿〜
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その頃、ドクターとピットは平地に降り立っていた。
ドクター「やはり素通り……というわけにはいかないな」
ピット「それどころか、天空界にいなかった敵もたくさんいますし……」
そんな会話を交わしつつ、2人は平地を駆け抜ける。
しばらく走ると、空中スタジアムで出会ったエインシャント卿を見つけた。
ドクター「あれがあなたが言ってた人物!?」
ピット「はい、間違いありません!確か、エインシャント卿!」
卿「ヤハリ見ツカリマシタカ……」
エインシャント卿は、空中スタジアムに落とした爆弾と同じと思われる物をぶら下げていた。
ピット「逃がさない!ドクターさん、追いますよ!」
ドクター「ああ!分かっている!」
卿「ソウハイキマセン……!」
エインシャント卿はスピードを上げる。ドクターとピットも全速力で追う。
ある程度の距離を進んだ所で……
卿「シツコイ人達デス……」
ドクター「逃がすか!スーパージャンプパンチ!」
ドクターが拳を突き上げつつ跳ぶも、爆弾には届かない。続いてピットは……
ピット「はあっ!」
ドクター「え!?」
ドクターの頭を踏み台にして跳んだが、僅かに届かなかった。エインシャント卿はそのまま去っていった。
ピット「クッ……。逃がしたか……」
ドクター「…………………」
ピット「あ…………」
ピットが振り返ると、ドクターは地面に倒れていた。ピットはさっきの自分の行動を思い返し、冷や汗をかいた。
ピット「あ、あの……。ドクターさん……?」
ドクター「フフフフフフ……………」
ピット「……………(冷や汗)」
ドクター「ピット……」
ピット「はいぃ!?」
ドクター「ちょっとここで話し合おうか?」
ピット「本ッ当に申し訳ございませんでしたぁぁぁ!!!」
スライディング土下座までしたピットは何とか許してもらえた。しかし、しばらくの間、恐怖でピットはドクターに口を聞くことができなかったという。
第3章 END