亜空の使者 〜知られざる新たな物語〜

□第1章 空中スタジアム 〜謎の集団 亜空軍〜
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ここは空中スタジアム。

この場所では『乱闘』というものが行われている。ファンも世界中に多くおり、毎日のようにテレビで実況されている。

勿論、空中スタジアムも満席になっている。その観客席に2人の女性がいた。


「もうすぐ試合が始まるわね」
「はい。とても楽しみです」


ピーチとゼルダだ。2人は場所は違えど、国の姫である。


ゼルダ「今日の試合は確か、マリオさんとカービィさんでしたよね?」
ピーチ「ええ、そうよ。マリオったら随分気合いが入ってたわ」
ゼルダ「ふふっ。マリオさんらしいですね」
ピーチ「でしょ?…………あ!」
ゼルダ「あ………来ましたね」


上空からフィギュアが落ちてくる。フィギュア化が解かれて、姿を現したのは……


「よっしゃ〜!今日も絶対勝つぜ!」


ご存知Mr.ニンテンドーことマリオ。彼の登場に、スタジアムのボルテージもあがる。


マリオ「さ〜て、誰が相手になるんだ?」


反対側からフィギュアが落ちてくる。そちらのフィギュアからは……


「やっほ〜〜♪マリオ〜、よろしくね〜〜♪」


星の戦士、カービィ。スタジアムのボルテージは試合前でありながら、すでにMAXに近い。


マリオ「カービィだな!よし、勝負だ!」
カービィ「僕は負けないよ!」


2人とも少し離れて対峙。そして、GO!の合図と共に駆け出した。


マリオ「くらえ、スライディング!」
カービィ「おっと、ガードしてサマーソルトキック!」


最初にダメージを与えたのはカービィ。しかしマリオもすぐに体勢を立て直し、マリオトルネードで迎撃。負けじとカービィもエアカッターで迎え撃つ。


ピーチ「頑張って、マリオ〜!」
ゼルダ「カービィさんもファイトですよ!」


周りの歓声に負けないくらいの声で2人も応援する。


その頃、遥かに上の世界、天空界では……


「うわ〜!やっぱりマリオさん、カッコいい〜!でも、カービィさんも凄いな〜!」
「……ピット。また、乱闘を観戦しているのですね」
「そりゃそうですよ!特に今回はマリオさんが乱闘していますし!」


天使ピットと女神パルテナが、マリオとカービィの乱闘を観戦していた。どうやら乱闘は、天空界でも有名なようだ。


再び空中スタジアム。


マリオ「ファイア掌低!」
カービィ「うわぁ!でも、まだ復帰できる……!」
マリオ「止めだ!メテオナックル!」


バキィ!


マリオのメテオナックルによりカービィは叩き落とされた。撃墜されたことにより、カービィはフィギュアに戻る。


マリオ「ふう。危なかったな……」


そう言いつつ、カービィをフィギュアに戻す。


カービィ「うーん……。負けちゃった……」
マリオ「だけど、本当に楽しかったぜ!」
カービィ「………うん!次は絶対勝つよ!」
マリオ「ああ。楽しみにしているぜ!」


2人は互いに握手を交わし、そして観客に手を振る。
スタジアムは最高の歓声に包まれた。

ピーチ「やった!マリオが勝ったわ!」
ゼルダ「素晴らしい試合でしたわ!」


乱闘は大盛り上がりで終了………………………………


しかし、何故か空が赤く染まっていく。


マリオ「一体、何が起きているんだ!?」
カービィ「ん?あ、あれは!?」
マリオ「どうした、カービィ!?」


空には大きな艦隊が。マリオやピーチ、ゼルダはただ呆然としているが、カービィはその艦隊に覚えがあった。



カービィ「戦艦……ハルバード……」











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