亜空の使者 〜知られざる新たな物語〜

□第6章 戦場の砦 〜交じりあう4つの剣〜
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寂れた建物があるこの地は、戦場の砦とでも呼ぶべきであろう。
ここから少し離れた場所にあの時限爆弾があった。ロボットが2体出てきて、それを起動させる。


ロボット1「……コノ亜空間爆弾ヲサセルノモ全テハ卿ノ為……」
ロボット2「……コレデイインダ……」


そう言って、ロボット達は目を閉じる。

カウントが0になり、亜空間爆弾と呼ばれた爆弾は爆発する。
それは周辺を黒い物体の中に包んでいった。



そこから少し離れた砦の一番上では……


「あれは一体……?」


腰に剣をさした、青い髪の青年が爆発を見ていた。
下を見ると、エインシャント卿と紫色の物体から出てきたモンスター達が見えた。モンスター達は明らかに砦に近づいている。


「どうやら敵のようだね……」


そう言って、彼は腰にさした剣、ファルシオンを抜き、空高く掲げた。
そして、モンスターの大軍の元へ飛び降りた。


「行くよ!マーベラスコンビネーション!」


鮮やかな剣さばきで敵を斬りつつ進んでいく。


「取り敢えず、あの黒い物体の近くまで行こう。何か分かるかもしれない」


敵はそうはさせまいと行く手を阻むが、彼は最小限の攻撃でいなしていく。


10分位で黒い物体の近くにたどり着いた。


「………………」


黒い物体を見つめる青年。


「!!?」


すると、殺気を感じて剣を構えた。


「はあっ!」
「クッ!」


上空から何者かが斬り付けてきた。寸でのところで攻撃を防ぐ。襲って来たのは、仮面を付けた一頭身の剣士だ。
しばらくの間、斬り合いが続く。


(この人の剣筋は素早い、そして正確だ。)
(ほう。私の剣に着いて来るとは……。ただの剣士ではないようだな)


しかし、水を差すかのようにモンスターが2人の背後を襲う。


「ドラゴンキラー!」
「胴抜き!」


2人は互いの背後にいたモンスター達を斬り付ける。


「どうやら敵ではないようだな……。勘違いしていたみたいだ」
「そうみたいだね。本当の敵は……」


そう言って、モンスター達に向き直る。


「まだ動けるな?」
「もちろん。聞かれるまでもないよ」
「では……行くぞ!」


2人はモンスター達に駆けていった。












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