亜空の使者 〜知られざる新たな物語〜

□第3章 ジャングル・平地 〜クッパ動く 追撃、エインシャント卿〜
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ディディー「ウッキーーー!バナナを取り返した!」
ドンキー「よかった!特に問題もなかったな!」


喜び合う2匹。無事にバナナを取り返せて、上機嫌である。


ドンキー「さて、体を動かしたから少し食うか」
ディディー「ダメ!アニキの少しは少しじゃないじゃん!ちゃんと食料庫まで戻してからだよ!」
ドンキー「グ……。分かってるよ!」


バナナを運ぼうとしようとした瞬間、後ろから大きな足音が聞こえた。思わず2匹は振り返る。


「予想通り、やはりここに来てくれたな!」

ドンキー「な、何!?」
ディディー「思い違いじゃなかった……」
ドンキー「お前はクッパ!バナナを盗ませたのは、お前なのか!?」

クッパ「その通りだ!命や仲間の次に大事なバナナを奪われて、追いかけない貴様達ではないと踏んだ上でな!」


クッパ。マリオの永遠のライバルにして、クッパ軍団を率いる大王。カートやパーティーで幾度も顔を会わせたので、2匹も面識がある。そんなクッパが今回の事件の犯人だという。


「やっぱり、お父さんはカッコいいや!」


クッパの背後から、ディディーと同じ位のカメが出てくる。


ディディー「お前はクッパJr.!」
Jr.「お父さんの作戦に綺麗にはまったね!これでお前達は終わりだよ!」
ディディー「だから何!?バナナはもう取り返したよ!」



クッパの息子であるクッパJr.も現れた。しかし、ディディーは負けじとクッパとクッパJr.を挑発する。


クッパ「…………ならば、これはどうだ?」


そう言って、クッパはワリオも持っていたダークキャノンを構える。


ドンキー(銃だと!?あんなものをディディーがくらったら!)
ディディー「そんなもの怖くもなんともないよ!さあ、来い!」

クッパ「いいだろう。後悔しても知らんぞ」


ダークキャノンの先にエネルギーが溜まる……


ドンキー(後ろにもクッパ軍団がいる……。俺達両方が逃げ延びるのは無理だな……。せめてディディーだけは!)

クッパ「ダークキャノン……」

ドンキー「お前だけでも……逃げ延びろ!」
ディディー「アニキ!?何を言って……」
ドンキー「うおぉぉぉ!ジャイアントパンチ!」

クッパ「発射!」


ドンキーは全力のジャイアントパンチで、ディディーを空に飛ばす。


ディディー「アニキは一体何を……」


上空にて体勢を立て直したディディーは見てしまった。いや、正確には見えてしまった。




大切な相棒がフィギュア化される、まさにその瞬間を…………





ディディー「アニキィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!」





虚しき叫びがジャングルをこだました………。












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