亜空の使者 〜知られざる新たな物語〜

□第5章 荒廃した動物園 〜奪われた少年達〜
2ページ/5ページ



像が少年を潰そうとするが……


「PKサンダー!」


何処から電撃の塊が飛んできて、像を後ろに倒した。
そして、その声の主は金髪の少年の横に降り立った。見ると、赤い帽子を被った同い年くらいの少年だった。
彼はすぐに金髪の少年に引っ掛かっていた金具を外す。


「君、大丈夫?」
「う、うん。助けてくれてありがとう」
「そうか。よかった。僕はネスっていうんだ。君は?」
「僕はリュカ」


赤い帽子の少年はネス。金髪の少年はリュカであるそうだ。


リュカ「ね、ねえ。もしかしてネスって、PSIを使えるの?」
ネス「そうだよ。君も使えるのかい?」
リュカ「うん」


リュカがそう言った直後、像が再び起き上がった。そのまま、宙に飛ぶ。ネスも続けて飛ぶ。


ネス「ここは任せて!PKフラッシュ!」


ネスから放たれた光弾は像の内部を襲う。像は一瞬で粉々になった。そして、内部から像の姿によく似た人物が入っているロボットが現れた。


ネス「やっぱりいたのか……。正直信じたくなかったけどね……」
リュカ「知り合いなの?」
ネス「うん。僕の友達だった、ポーキーっていうだけどね……」


下を見て、帽子を深く被るネス。そしてポーキーに向き直る。


ネス「あれはもうポーキーじゃない!リュカ、一緒に戦ってくれ!」
リュカ「う、うん!」


ネスは指先にPSIを宿す。リュカも続けてPSIを宿す。
ポーキーはそれを見て、2人に突進してきた。


ネス・リュカ「PKサンダー!」


2人は同時に同じ技をだして、動きを止める。


リュカ「PKフリーズ!」
ネス「PKファイア!」


氷と火柱によりポーキーの体力を一気に奪う。すぐにネスは近づく。


ネス「PKドロップキック!」


PKにより強化されたキックでポーキーを遠くまで飛ばす。飛ばされたポーキーは、中の人物とよく似た姿の爆弾を出した。
その爆弾はネスを無視してリュカに向かう。


ネス「あ、リュカ!」

リュカ「大丈夫!ぼうっきれ!」


リュカの棒が一番先頭の爆弾を飛ばす。そして全ての爆弾を誘爆した。
ネスがリュカの隣に戻る。


ネス「流石だよ、リュカ!一気に決めるよ!」
リュカ「うん!」


ポーキーも最後の力を振り絞り、地響きを立てながら、突進してきた。2人は難なくかわす。


ネス「バットスイング!」
リュカ「PKスマッシュゲイザー!」


2人の全力の攻撃が直撃し、ポーキーは倒れ、動かなくなった。












.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ