亜空の使者 〜知られざる新たな物語〜

□第6章 戦場の砦 〜交じりあう4つの剣〜
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2人の敵を斬るスピードは極めて早く、5分もかからずに周辺の大軍を撃破した。


「こんなものだね」
「お前、なかなかやるな」
「君も流石だよ。僕はマルス。君は?」
「私はメタナイトだ。理由合って亜空軍を追っている」
マルス「亜空軍?それは一体何?」
メタナイト「さっきのモンスターみたいなのがいる軍だ。私もよくは分からないのだがな」


会話を交わしつつ進む2人。しかし……


マルス「また亜空軍が!?」
メタナイト「さっきよりも数を増やしたか……」


先ほどの3倍は超えるであろう軍勢が2人に押し寄せる。
2人はすぐに臨戦体制をとる。


メタナイト「マッハトルネイド!」
マルス「ハードエッジ!」


先ほど以上のスピードで敵を倒していくが、いかんせん数が多く、まだ倒しきれない。


メタナイト「まずいな……」
マルス「流石に疲れが溜まる……」


再び剣を構える2人。その時、何処からか爆発音らしき音が聞こえた。


マルス「今の音は!?」
メタナイト「あそこだ!炎が見える!」


メタナイトの剣が指した方向を見る。確かに炎があがっていた。敵を斬りつつ、その方を見ていると……


「エクスプロージョン!」


大声とさっき以上の爆発音が聞こえた。そこから立った煙から、何者かが飛び出し、2人の近くに着地する。


「ひー。やりすぎたかな?」
マルス「き、君は誰?」
「話は後だ!お前達もこいつらと戦ってだろ?先に倒してからだ!」
メタナイト「……そのようだな。よし。今はお前の言葉を信じるとしよう」


2人と共闘している人物。彼は腰に剣をさし、所々跳ねた赤い短髪の青年である。
彼の協力もあり、何とか亜空軍の大軍を突破した。


マルス「助かったよ。ありがとう」
「いいってもんよ!俺はロイだ!よろしくな、2人共!」
マルス「僕はマルス。よろしくね、ロイ」
メタナイト「私はメタナイトだ。よろしく頼む」
マルス「そういえば、ロイは何でここに?」
ロイ「俺の住む国が亜空軍に襲撃を受けたんだ。幸い被害は小さかったんだが、次がないとはいえない。だから、あいつらを追っていたら、ここに来たんだ」
マルス「成る程……。そう言えば、メタナイトも亜空軍を追っているよね。どうしてなの?」


マルスが聞くと、メタナイトは少しうつむく。


メタナイト「……私の艦隊、戦艦ハルバードが亜空軍の手に落ちたのだ。そして、どうやらそれを悪用し、各地に紫色の物体、影虫をばらまいているらしい。
私は、必ず取り返さなければならない!」
ロイ「そう言えば、俺の国が襲われた時に、でっかい仮面のような物が付いたやつが空から来たな……」
メタナイト「!?それは本当か!?」
ロイ「それがお前が言うハルバードって奴か?」
メタナイト「恐らく間違いない!それで、方角はどっちだ!?」
ロイ「さ、流石にそれは覚えてねぇよ。亜空軍しか見てなかったしな」
メタナイト「取り敢えず行くしかない!私はここで失礼する!」


メタナイトはマントを羽に変え、この場を立ち去ろうとする。しかし、マルスとロイはそれを止めた。


メタナイト「な、何をする!?」
マルス「僕達もハルバードの捜索に協力するよ」
ロイ「目的はお互い亜空軍関係だからな」
メタナイト「そうか……。すまない、恩に切る」


メタナイトはお礼を言い、2人と協力することに決めた。











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