メモ2*3
□やられたら倍がえし
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愛されて息があがるなかで、ゆうひさんは私を見下ろして言った。
「それで?」
「え?」
私が首をかしげると、彼女が私の上から起き上がったので、私も服を直しながら起き上がる。
「ほんとは首に触りたいなんて、言いたかったわけじゃないんでしょ?」
「あ…バレてました?」
「当たり前じゃん…。」
ゆうひさんは、ちょっとおかしそうにそう言った。
だから、私は持ってきた大きな袋を持ってくる。
「あの、えっと…これ…はい。」
そして、それを彼女の顔を見ずに片手だけつきだして渡した。
「なにこれ…」
彼女が平然と呟いてそれを受けとるので、私は、勢いよく彼女を見て言う。
「ちょ、チョコですよ!見ればわかるやろ?!」
「…なんで、怒ってるの?」
彼女は、袋を机におきながら言った。
「怒ってへんわ!」
私が、また彼女から顔を背けると、
彼女が私を後ろから抱き締めた。
「もしかして、バレンタインのお返し?」
「…そうです。」
耳もとで囁かれて、少しだけ素直になる。
「だいぶ、大きくない?」
「やられたら…倍がえしです//」
私が、そう言ったら、彼女の抱き締める力が強くなって、耳朶にキスをされた。
「じゃあ、このお礼も倍がえししないとね…」
そう囁いたゆうひさんの手が、また私の身体を這っていった。