メモ2*3

□悲恋路
3ページ/6ページ

私は、彼をおぶって夜道を歩いた。

夜風が、私達に優しく吹いた。



「なぁ…忠兵衛…。ほんまに…お前は…幸せなんか?」


返事はない。


彼は、ぐっすり眠っているのだから。


だが、返事などなくていい。

私は、この人生という長い道をかけて、お前が幸せをみつける姿をみたい。

それだけ、それだけ…







それだけでいい…はずだった。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ