メモ2*3
□えりたんのオモチャ
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ベッドの上に座って、寝る準備をしていたら、壮さんが私のことを後ろから抱き締めた。
「まぁ〜つ♪」
「…」
音符ついてる…嫌な予感だ。
私は、彼女の気持ちが興奮してしまわないよう、毎回ベッドの上では気を付けている。
愛されるのが、嫌とは言わないが、彼女の純粋なハートは、火をつけると止められないのだ。
私が振り返って細い目で黙って見ると、彼女は私から少し離れて言った。
「なんやねん…」
「…いえ、別に」
私が、布団に入ろうとすると彼女が話しかける。
「なぁ、」
「はい。」
私が、もう一度彼女を見ると
「うつ伏せになって?」と小学生のような純粋な顔で言ったので、
これは、さらに嫌な予感だ…
と思いまた黙ってしまった。
「…。」
すると、壮さんはニヤリとして言う。
「マッサージしたる。」
「いいですよ…壮さんこそ、やりましょうか?」
これは何かあるな…
と思って、回避するために、壮さんにやりましょうかと言えば、彼女は首を横にふった。
「私はええねん!」
「そう…ですか。。。」
私がそう言ったら、彼女は無理矢理私をうつ伏せにしようとした。
「やから、はい、うつ伏せになり。」
「…。」
腕を引っ張られて、身体の向きをかえようとするから、仕方なくうつ伏せになる。
すると彼女は、私の足の辺りに移動した。
そして元気なのに、男役の低い声で言う。
「揉みまーす!!」
「…。」
なぜか、宣言する彼女の声を聞いて、
ああ、完璧にオモチャにされてる…
っと思った。
その瞬間…
「と、みせかけて、こちょこちょ〜っ!!」
「えっ…やぁ…あ、えっ…わっ//」
彼女が私の足のうらをこちょこちょとくすぐった。
私が足を引こうとすると、彼女は私の片足を捕まえた。
私が振り返ると、彼女が目をキラキラさせて聞いてくる。
「くすぐったい?ここ弱いんやぁ〜。」
そう言って、またこちょこちょと手を動かすから、
「や、やめてくださいっ…くすぐったっ…!!」
私は一生懸命足をジタバタしたけれど、彼女はぐっとつかんで離さなかった。
そして、
「やぁ〜だよ〜!」
っと彼女がニヤニヤしながら、楽しそうに言ったかと思えば、
彼女の舌が私の足の指の間を舐めた。
「あっ…/、えっ…ほんと…やめっ…//」
反射的に少し甘い声になってしまって、
しまった…!と思う。
「ん?なんや、まっつ感じてるんやない?」
絶対、確信犯や!!
やられた…。
そう思った時には、彼女は身体を移動させて私の耳の後ろにキスをしていて、
そのちょっとくすぐったいキスが身体をさっきよりも温かくした気がした。
そして、彼女の唇が囁く。
「まっつの弱いとこ、もっと教えて?」
「…//」
私は、その夜さんざん彼女に愛された。
私は、壮さんに心も身体も遊ばれっぱなしだなぁ〜なんて思うけれど、
それをこれからも受け入れるんだろうなっとちょっぴり思ったのだった。