メモ2*4

□カドケウス
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熱い体は簡単には覚めない。
夜中であっても、真夏のようにずっと私の中から熱が発散されていく。


けれど、その熱さは絡み合った彼女の身体に吸収されていくようにも感じるし、彼女の身体から私がその熱を吸収しているようにも感じる。


どちらにしろ、熱い身体を何とかしたくて、でも彼女とは触れていたくて、
脚だけ絡ませたまま、少しだけ上半身を離した。


すると、彼女が私を見つめて言う。


「ねぇ、あのさ…えりたん」


「はい。」


「カドケウスって知ってる?」






「あの、ヘビが絡み合ってるやつですか?」


「そう。」


こんな時になんの話だと、私は首をかしげた。



「私達、あれに似てない?」



「…。」



「ねぇ。」

ゆうひさんが、真剣にそう問うから仕方なく考えてみれば、私達は今、絡み合っていて、そんな気もしてきた。


「…言いたいことは、なんとなくわかります。」



「ね?」



「似て…ますかね?」



「うん。ほら、今だって絡み合ってるし。」



「でも、蛇と同じじゃあらへんような…」



「じゃあ…えりたんはなんで、脚だけ絡ませてんの?」


「…っ//別に…」

なんだか、恥ずかしくなって、少しだけ、脚をほどこうとする。

「離れたくない。」

でも、ゆうひさんは私の脚にさらに自分の脚を絡ませてきた。

長い脚は、私の中心に触れて、
ゆうひさんの脚を濡らしたのがわかった。


「…っ//ゆうひさん…今日はもぅ十分…んっ//」


私がそこまで言おうとした時、彼女の唇が私の唇に当たった。


「十分じゃない…」

唇が離れると、彼女はそう呟いて、私の中心に手を這わせた。


「はぁっ…っ//」


同時に唇もまた降ってきて、
私は彼女の背中に脚と手を乗せると、
彼女の目が少しニヤとした。

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