メモ2*4
□彼女はサッシーナ…ではない。
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今…私達はキスをしようとしている。
いや、私は、そのつもり。
えりたんがソファに座って、シュークリームを食べ終えて、鼻や口まわりにクリームをつけているものだから、私は彼女にそっとキスをしてとろうかな〜なんて思い、甘い雰囲気を作っているつもりだ。
「えりたん…」
低い声でささやいて、
やんわりと腰を引き寄せる。
目を合わせて、見つめあって、
もう少しで私の唇が彼女に触れようかというとき、目をつぶろうとしない彼女。
そんな彼女がポツリと呟いた。
「ゆうひさん、近いで?」
おもわずガクリとなる。
仕方ない。
こんな純粋な彼女を私は愛しているのだから。
「クリームついてる。」
私は彼女のクリームを人差し指で、とって、自分の口にいれた。
すると、彼女はちょっと赤くなる。
「…っ//」
ふふ、遅いよ。
「ばぁーか、早く察してよね。」
「うるさいわぁ、エロにぃちゃん!!//」
彼女が私を叩いた。
猫の方がよっぽど、サッシーナだ。
でも、やっぱりあのおっきな猫はそこが可愛かったりする。