メモ2*4
□いやだ〜!
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私の恋人はすぐ否定する。
やだやだって。
ほら、今だって…。ソファで隣に座る彼女にキスしようとしたら、ちょっと離れていく。
「まっつ…キスしよ?」
「やだぁ…」
あーあ、あっち向いちゃったよ。
「じゃあ。する?」
「やだぁ…」
つんつんと肩をすると、逃げるように身体の向きを変えた。
「じゃあ、襲っていい?」
私が、彼女の肩をガバッとつかんでこちらを向かせると、勢いよく彼女が言う。
「やだっ!」
「そこは全力なんやな…」
私が呟くと、彼女は恥ずかしそうに下を向いて呟いた。
「だって、ぃやですもん…//」
「じゃあ、なんやったらええん?」
顔をこちらに向けさせて問い詰めると
「…ぎゅっ…//」
そう言って抱きついてきた。
「あー。なるほどなっ//」
ちょっと私まで照れてしまう。
しかし、次に彼女が呟いた言葉に私はさらに赤くなってしまった。
「ぎゅってしてくれたら…そぅさんの好きにしたらぇえですっ…//」
「…っ!//ほんまたまらんわ…//」
私は、できる限り優しく強く抱き締めた。