メモ2*4
□どうせ脱ぐなら
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スカートをはいた私の姿を見てえりたんが呟く。
「なぁ、なんでもっとミニスカートみたいに肌が出るやつやないんや。」
「えりたん、私のそんな姿みたかったの?」
私が首をかしげて問う。
「んー」
ちょっと考えたようすの彼女に何を想像しているのかと尋ねる。
「例えば?」
「ナースとか、歯科助手とか〜」
私は、その答えに思わず真っ赤になった。
「っ…//えりたん、それコスプレやん完璧に。」
「やってさ〜、まゆちゃんに「はい、お口開けて?」とかされたら、たまらんやん?」
でも私が突っ込んでる間もえりたんは、すでに妄想のなかにいる。
「……。たぶん、そんなん考えてんのえりたんだけやで。」
私は、ちょっと呆れながらそう言えば
「そうかな〜。絶対、萌えるで!!」
彼女は何を想像しているのか、力強くそう言った。
スカートといえば、音校時代を思い出した私だったが、彼女も同じことを考えたらしく、続けて言いはなった。
「まゆ、そういえば、音校のとき撮影の日に蝶ネクタイ忘れたやんな〜。」
ケラケラと笑いながら、そう言われた。
「でも、そのおかげで私が予備準備してありがたかった子いっぱいおってんで」
私が、得意げにそう言うと、えりたんはまたなにか思い出したように言った。
「ああ!そういえば、修学旅行で校章も忘れたやんな〜。」
なぜこの人は、こんなことばかり覚えているんだ。
「……。」
「あ〜、またまゆちゃんに制服きて欲しいわ。あ、そのときは蝶ネクタイも校章もいらんで。」
ケラケラと笑いながら、いう彼女に
「なんでやねん。」
と問えば
「どうせ、脱がせるんやもん。」と言われてしまった。
でも、どうせ脱ぐならなんでもええんやないんかなと思ったりたりもしたが、言うのは止めておこう…。