メモ2*4
□あなたに包まれて
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ぱちん、はちん
わたしは小さくお山ずわりをしながら、爪を切っていた。
扉の向こうからは、シャワーの音がきこえて、壮さんがお風呂からあがるのをわたしは待った。
そうさんが戻ってきたら
「おかえりっ//」って、今日こそ恥ずかしがらずに甘えよう…なんて考えていた。
ぱちん…ぱちん…。
さっきお風呂から上がったわたしは、フワフワとした温かい気分に浸っていたためか、シャワーの音がなくなったことに気づかなかった。
ふと、ふわぁっと背中があたたかいものに包まれて、目を開けた。
「まだ、おったん…?」
耳元で囁く声でわたしは顔をあげると、爪切りをとられた。
「きってあげょか?」
私のてからするりと、爪切りを抜き取った彼女は、ふふっと笑うと、
私を後ろから包み込んだまま優しく私の足をとって
「いい子にしててな?動いたら危ないから」
っと言って、残っていた爪を切ってくれた。
私はなんだか頬が熱くて顔を横に向けたら、そちらにそうさんの顔があって、さらに赤さが増した気がした。
そうさんは、最後の爪を切り終えると、そんな私の顔をみてクスっと笑い、私の体の向きをかえさせると髪をなでた。
「ええ子にできました。」
「…//」
私が目を泳がせると、彼女が私の顎をつかんで、キスをした。
「…んぅ//」
「もう少しだけ…いい子でいてくれへんか?」
そう強い眼差して、私を見て、
パジャマに手をかけた。
私は黙って、頷いた。