メモ2

□ベッドの上で
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まゆは必ずと言っていいほど、私より先に起きる。

彼女が作る朝食の香りで私は目覚めるんだ。

実はそれがちょっと悔しくもある。

たまには私だって朝彼女を甘やかしたい。

彼女は好きで作ってると言うけれど…千秋楽の後の朝くらいはゆっくりさせてあげたいのが本心だ。

でも、私はどうしても起きられないんだから仕方ない。

いつものように彼女が作るご飯の匂いで目覚めた私はベッドの上で自問自答していた。

すると エプロンをしたまゆが私を起こしにやってくる。

「えりたん?朝やで?…あれ、起きてる。珍しっ。」

まゆが私の顔を覗きこんで、失礼なことを言ったから、その口をキスでふさいでやった。

「っん////…もう!えりたん!!」

叩かれるが、彼女が赤面したことは見落とさない。

昔、同じようにじゃれついて、その気にさせようとしたら、「爽やかな朝にはしないの!」と怒られたが、今日はいけそうだ。

逃げようとする頭に腕を伸ばし、額同士をくっつける。

「エプロンで誘っているくせに?」

「えりたんみたいな爽やかな顔に言われたない//」

お互い、容姿と気持ちが真逆みたいだ。

でも、私はやっぱりまゆが大事やから、我慢するかと諦めかけたその時、まゆが耳もとで囁いた。

「今日は、ええよ?」

彼女の一言で、私の理性が飛んだのは言うまでもない。

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