メモ2*2
□私のmuse
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女神のような綺麗な身体。
シーツの巻き付く彼女の白い肌。
その顔は、起きているときはちょっぴりやんちゃなのに、寝ているの時は大人な微笑みを浮かべる。
私は寝ているのか、寝ていないのか…いや、彼女の寝顔が見たくてぼんやりとした意識の中でそれを見ていた。
そんなことに幸せを感じていると、彼女は眉間にシワをよせた。
そして、睫が揺れて、目があくのがわかって、私が目をつぶる。
「ゆうひさん…。」
彼女はそう言って、私の胸にすりよってきた。
「ゆうひさん…。」
私が目を開けて彼女を見ると、まだ夢から抜けきらないようなゆらゆらした彼女の瞳が私を見上げていた。
「ん?」
私が、彼女にどうしたの?というように聞くと
「怖い夢みた…」
っと呟いて、目をまたつぶって、ギュッと私の腕を掴んだ。
「大丈夫…。」
私は、彼女の背中を撫でながら、彼女の額にキスを落とした。
「…ん。」
彼女は、それに安心したのか、だんだんと腕を握る力が弱くなった。
「大丈夫…。」
「ゆうひ…さ…ん…」
私は、そのまま彼女の背中を撫で続けていると、彼女は眠たい声で私の名前を繰返していた。
「だいじょーぶ…。」
「ゆ…ひ…さ…」
えりたんの声が小さくなって、彼女がまた夢へと落ちていくのがわかった。
「おやすみ、えりたん。いい夢みてね…」
私がそう呟くと彼女の顔が微笑んだ。
私のえりたん。
この微笑みが私を支えてくれる。
私だけの心の女神。