ダイヤのA
□構わずにはいられない
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一日の練習も終わり、皆が寮へと戻って行くのを横目に俺はとある人物の元へと向かう。
「さーわむらっ!!」
「ぎゃっ!?」
後ろから気付かれないように近づいてがっちりと両手で抱き込んだ。
沢村は案の定驚いて声をあげる。
こいつは反応がいちいち大きいから面白いんだよな〜♪
「いきなり何すんだよ!」
「相変わらずタメ口か…」
いつも言うけど先輩だからね?俺。
「ていうか、いい加減離せよ」
「え?や〜だ♪」
最初こそはジタバタ暴れていたけど今は諦めたのか、俺を睨みながら抗議してきた。
でも上目遣いでなんだかそそられるんだよ。
やばいムラムラしてきた…
さすがにこれ以上は俺の中の何かが暴れだしそうだったんで名残惜しいけど離れる。
「……ほんとお前なんて言うか変態だよな」
遠回しに言ってるっぽいけど、ばっさり斬ってるよそれ。
でも、なんだか心地よいって思う俺は確かに変態かもしれない。
先輩だと言うのに俺に対してだけタメ口な所とか、何かと突っ掛かって来る所とか可愛いいな〜♪
ついつい構いたくなるんだよ、この後輩くん。
end.