図書室の一角

□出会い
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キーンコーンカーンコーン...

ざわついていた教室も静まり、先生が入ってきた。
朝のSHRの始まりだ。
それでも少しうるさいのはこの教室に転校生が来るという噂が広まったからだ。
俺は実際興味がない。
俺は今のクラスに満足しているからだ。


??「ねぇねぇ、涼。転校生ってさ。男か女。どっちだと思う?」

おっとこいつまでそういうの好きだったとはな。
俺の後ろの席は向田茉夏。
このクラスで1番よくはなす奴らの1人だ。
このクラス。いやこの学校自体が元々女子校だったから女子が多い。
というか、この学年は男子3人とか言ってた気がするな。
そんな訳で女子がほとんど友達ってことですね。
それにしても茉夏がそんなこと気にする奴だったとは。
大人しくてふんわり。まるであいつとは違うのに…

??「おい、涼!お前今私に失礼なこと考えたろ。さぁ吐け!」

あ。ばれた。
めんどくさいめんどくさい。
あ、こいつは古川愛李、さっき言ってた奴らの1人。あと、1人いるけど、そいつの紹介はまた今度。
愛李、本当は良いやつなんだけどな。
中身おっさんだし、転校生が女であることを願ってる。
それが…だめだな。
黙ってると可愛いのにな。

愛李「涼が可愛いって言ったー!」

中西先生「おい、うるさいぞ古川。いつもと変わらんな。
よし。転校生を紹介する。
入れ。」

ガタッ…
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