青色の風

□家族2
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カチャッ


「失礼します」


ガチャ



「お兄ちゃん!!」


「おぉ、リンか、どうかしたのか?」



リヴァイさんに挨拶にに行った後、私は他の人のところにも挨拶に行った。




ハンジさんという人は、私を見るなりいきなり抱き着いてきて、一緒についてきてくれたリヴァイさんに蹴られていた。
話の事情を聴いたハンジさんは、なんだか悲しそうな顔をして、
「シュルセルは君のたった一人の家族だもんな、離れ離れになるのは寂しいことかもしれない。
だけど、大丈夫。私がリンの家族になってあげるから。!!」
と言って、私の頭をなでてくれた。




次に会ったミケさんという人は、最初は少し警戒しているようっだたけど、
私がお兄ちゃんの妹だということがわかると、近づいてきて、いきなり匂いを嗅がれた。
匂いを嗅がれている途中で抱きしめられたけど、ミケさんもハンジさんと同じようにリヴァイさんに蹴られてしまっていた。
そのあと、私が事情を話すと、
「今日から私がリンの兄さんだ」
なんて言って、それを聞いたエルヴィンさんが、
「そんなこと、シュルセルが聴いたらボコボコにされるどころの話じゃなくなるぞ」
と言って、なぜかミケさんが汗をかいていた。
「確かに、アイツにとってリンはたった一人の妹であり家族だからな。
アイツが怒りだすと俺でも手におえなくなる。」
リヴァイさんが続けて言った。
すると、ますますミケさんは汗をかいた。
そんな光景は何とも言えないくらい面白かった。



その他にも、ぺトラさんという、とてもきれいな人とか、
オルオさんというぺトラさんにすごい嫌われていた人とか、とにかくいろんな人に会った。


みんながみんな、口をそろえて、こう言ってくれる




"家族"になってあげる



と。



とても、嬉しかった。


調査兵団の人たちはみんな、暖かい人達ばかりだった。
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