青色の風

□迷子2
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「どうするんですか、これから」




「とりあえず、歩いていたら誰かとすれ違うんじゃねーか?」




「・・・・・・・ハァ・・」




「なんだよその溜息!」



「オルオさんがこんなにも頼りないとは思いませんでした」



「っ!・・・・・・・・・・」



「・・・・ほら、何も言い返せてないじゃないですか・・・・」



「・・・・・・・すみません」



「・・・・・もういいですって、・・・」





見ての通り、

私たちは今、調査兵団で迷子になってます。


最初こそは、私が悪かったけど、オルオさんと一緒に歩いてからは、すべてオルオさんが悪いでしょ!!
だって、余計迷子だよ!?




「ハァ・・・・」




溜息しか出ない・・・・




「オルオさん・・・ここ、見覚えとかないんですか?」



「う〜ん・・・・・・・」



「オルオさんお願いです!!私、早くエルヴィンさんに会いたいのに・・・・・」



エルヴィンさん、私のこと怒ってるかな・・・・



「オルオさーん!!」



オルオさんに呆れて忘れていた涙が今あふれ出てきた。



「う〜ん・・・・・・・
って、リン泣くな!!今思い出すから!!」



「うっ・・・ヒック・・」



「ちょっとまてよ〜・・・・・」








リン〜






「えっ?」


今何か聞こえた・・・



リン〜!!
返事しろ〜!!





「っ!エルヴィンさんの声だ!!」



「えっ?あ!ちょっとリン!!」



オルオさんをおいて
急いで声のした方へ走っていく





「リン〜!!
どこだ〜〜!!」




だんだん声が近づいていく

すると、エルヴィンさんとリヴァイさんの姿が見えた



「エルヴィンさ〜ん!!!!」




「リン!!」



「エルヴィンさん!!」



私はエルヴィンさんに抱き着いた




「うわぁぁぁん!!エルヴィンさぁぁん!!」



思いっきり泣く私をエルヴィンさんはやさしく抱きしめて頭をなでてくれた



「もう、大丈夫だ」



「エルヴィンさん、ごめんなさい!勝手に一人でどっか行っちゃって!!」



「大丈夫だ、私は怒ってなどいない」



「ほんと?」



「あぁ」



「あり、がとう・・」



「まったく、世話がやける・・・」



「ごめんなさい、リヴァイさん・・」



「ま、見つかったからいいが・・・・」



「へへ、ありがと」



「さて、」


エルヴィンさんは私を抱き上げて



「戻るか」



そう言った













あれ?・・・・・・

何か忘れてる・・・








「ん?どうした?リン?」





「う〜ん・・・なんか忘れてるような・・・・」




「なんか?」



「・・・・・なんでもない」



「そうか、ならいい」



「うん!、帰ろ!」
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