Novel2
□恋という名の病気
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チョコがバカでおっちょこちょいのへなちょこってーのは知ってたし認める。
ただ…
「私…病気かも。」
こんなにバカだとは思わんかった。
「いつもか?」
「いや、大形くんを見てたらこう…」
「こう?」
「イライラするというか…」
「大形が嫌いなのか」
「いや、そんなんじゃなくて!
なんか…大形くんと二人っきりのときなんか嬉しいくて照れ臭くて胸がドキドキして…
で、大形くんが女の子と喋ってるのみたら大形くんが…ムカつく。」
…へなちょこよ。それは世間では恋というのだよ。
とは言わず
「アホ、バカ、マヌケ、おたんこなす、鈍感トンチンカンへなちょこりん!」
「え、ちょ!ギュービッドさまひどーい!私死ぬかもしれないんだよ!」
そこまでヒントがいっぱい出てるのにまだ気づかんか。
「チョコ。これだけは言ってやる。お前は死なないし病気じゃ…」
ないわけないか。
私から言ってもいいがそれでは意味ない。
自分で気づいてチョコには大人になってもらわんとな。
………それは恋という名の病気だよ。