ー神話ー

□ー神話ー
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昼の間、さんさんと輝いていた太陽が地平線に沈み、辺りが薄暗くなってきた頃、月神トートは花畑で眠っている一人の少女を見つけた。
一目で天界の神人とわかる容貌の少女に声をかける。
「もし……このような所でお休みになるとお風邪を召しますよ。」
「…… 」
目醒めた少女は太陽のような黄金の髪と空のような蒼い瞳を持っていた。
トートにはこの少女に心当たりがあった。
太陽《ラー》の娘、マアト・ラーだ。
「マアト・ラー、父君の舟(太陽の舟、ラー神が乗って日中、地上を照らしている。)は地平線の下に隠れてしまいました。今宵は私の神殿にいらっしゃいませんか? 」


昼間、あまりの素晴らしさに地上の花畑に降りた。
それが間違いだったのだ。
ついウトウトと居眠ってしまい肩を揺すられて目醒めたときに、覆い被さるように覗き込んでいたのは天界人憧れの美丈夫だった。
【月神トート】
紫がかった白銀の髪、橙色の瞳をした麗人。
マアト・ラーはすぐには言葉が出ずに、只々見つめるばかりだった。


その日からよく、マアト・ラーの傍らでトートの姿を見かけるようになった。
マアト・ラーがまだ若い少女だったので、誰もトートが恋愛感情を持っているとは思わなかった。
彼はマアト・ラーがもう少し成長してから求婚しようと思っていたのだ。

そんななか、降って湧いたようなマアト・ラーの結婚話。
太陽神ラーはマアト・ラーを冥界の王と政略結婚させようとしたのだ。

自分の父より年上の冥界の王との縁談に、マアト・ラーは絶望し地上へと降りた。
彼女の涙は雨となって降り続く……

月神トートは必死で探して見出したマアト・ラーを連れて月神殿へと戻る。
そして、この夜ふたりはむすばれた。
……マアト・ラーは年若い女神であったのだが、その身体は少年のものだった。
トートは初めは驚いたが、すぐにその裸身の虜となった。
透きとおるような光沢を持つ白い肌に魅せられて、先程自らが剥いだ衣の下の肌に唇を這わす。
初心なマアト・ラーが怯えて涙するのも可愛らしくトートは夢中になる。
身体中に舌を這わすなど常にはなかった事だ。
マアト・ラーの咥腔は念入りに犯した。
舌が痺れて唾液を溢す程に蹂躙した。
ここまでくると、たとえマアト・ラーが泣き出したとしても止まらなかった。
幼姿の花芯に舌を這わせ吸いついて、初めての射精を促した事を喜び、慎ましい蕾を蕩けさせる様にも胸踊った。
美しい姿の長い指で蜜壺を慣らす間は永遠にも思えたものだ。

トートの剛直がずぶずぶと呑み込まれていく。
痛みに啼くマアト・ラーを押さえつけ、一気に根元まで突き込んでしまう。

そこからは射精と抽挿を繰り返し、朝までマアト・ラーを揺さぶり続けた。
処女に対する思い遣りを持つ余裕もなくして貪った。


七夜交わり続けた後、マアト・ラーを連れて婚姻の挨拶にラー神を訪ねて……


それからふたりは幸せに暮らしている。

日中に月が出ているのは最愛の細君と離れたくないトート神の我儘であるという。



end


※100000hit記念お礼ssなんて書いてみてしまいました。
本編にも番外編にもまったく関係ないお話。
只々キャラを使ったなんちゃってエジプト神話風ssです。
このお話は実際のエジプト神話とはまったく関係ありません。
 

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