軍団長、愛の稟議書

□軍団長、愛の稟議書2−2
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あまりにも気持ち良くてもう長くはもたない。
アキラの蜜壺は入り口と奥の括れでキュウキュウ俺を締めつけてくる。
「アビスぅ……もっと。」
可愛くおねだりできるようになったアキラ。
その姿に、声に余計に滾る。

アキラの男膣《なか》に白濁を叩きつけて、それを内壁に擦りつけながら桃色の唇を喰む。
アキラは時折痙攣しながら絶頂の余韻を引きずっている。
ゆるゆると動くと可愛い嬌声がその唇から洩れ始めた。
俺のアキラ……孕まして、俺の仔の母とする。
どれほど注ぎ込めは孕むのか……
その時俺はある事に思い至った。
俺たちはもうすぐ発情期になる。
その時に “ 獣化 ”して“ 種付け ”すれば受胎の確率はあがるかもしれない。
我ながらの考えに満足して、俺はアキラの腰を掴んだ。
「ア・キ・ラ。」
薄く目を開けて俺を見上げるアキラ。
エロい。
ガツンと音がするほど強く突き上げてやると、小さな悲鳴と共に涙が一筋溢れ落ちた。
そのさまが……堪らない。
俺の下半身にグッとくるアキラの様子。
「アキラ……おまえが孕むのはジャッカルの仔だ。
他の誰でもない。
俺の仔だ! 」
違う。と唇が動いているが、声は出ない。
「子宮はどこにある?
ここか?それともここか? 」
アビスの先端が常にないほど奥を侵す。
それが内壁のあちらこちらを、角度を変えて突き廻されてアキラは悲鳴をあげた。

子種を流し込む。
括れの先をすべて満たせば孕ませられるとばかりに注ぎ込む。


繋がったまま手足を投げ出して弛緩しているアキラ。
薄い胸を上下させ、虚ろな目で天井を見上げている。
そこにセテフが戻ってきた。
珍しく息があがっている。
更に目を瞠るのはセテフがいつもよりも大きく、半獣化していることだ。
勿論アキラは初めて見た。
その時、投げ出されていた手足に生気が戻り、文字通り飛び起る。
「セティ? セティなの?
僕、初めて見たよ! 」
だがなにか様子が変だ。
「あれ?ひょっとして叔父上…… 」
爪を出したままの手がアビスを引き離そうとして伸ばされる。
アビスは間一髪のところで、それを避けた。
獣のように唸り、半開きの口からは唾液が滴る……まるで野獣だ。
「やっべぇ、叔父上半獣化したうえ興奮状態だ! アキラ! 逃げ…… 」
暴走しかかっているセテフにつきとばされて、アビスは言葉を続けられなかった。
激突の衝撃に意識が遠のきかける。
その間に伸ばされた手から鋭い爪は消えていたが、アキラの細い足首をやすやすと掴む。
「きゃー! セティ‼︎ 」
仰向けに寝たままのアキラの腰を深く折り曲げ、限界まで脚を拡げた。
大きな半獣が、拡げた脚の間を跨いで腰を落とし、そのまま一気に貫く。
「ぎゃーーーっ‼︎ 」
アキラの絶叫に、益々興奮状態の昂まるセテフは真上からの抽挿を激しく、より烈しく繰り返している。
ポタポタと滴る唾液がアキラの身体に落ち敷布を濡らした。

アキラの嬌声で正気を取り戻したセテフはその瞬間、大量の白濁を男膣《なか》に注ぎ込んだ。
これは……一次射精だ。
大きく膨らんだ瘤が白濁の滑りを借り、前立腺を行き来している。
『射精る!……あぁ……射精るっ‼︎ 』
緩慢に腰を振り、射精し続けるセテフの下で、アキラは空イキの状態で悶絶していた。
小さな爪がセテフの胸を傷つけたが、セテフが感じたのは二次射精の恍惚感だけだった。

半獣のままのセテフの太腿を跨ぎ緩やかに腰を上下させている。
長い舌が咥内を嘗め犯している、少し不器用な獣との口づけ。
アビスよりも黒く艶やかな身体にしがみつきアキラは絶頂を迎えようとしている。
先ほど、正気を取り戻したセテフが人化しようとしていたのを、アキラが止めた。
何故なら……とてつもなく、善いのだ。
初めの恐怖と衝撃を通りすぎると、あとは快楽がすべてを凌駕した。
そして……ずっと繋がっている。

sideアビス
翌朝になって、繋がりを解いてもふたりはベッタリとくっついている。
叔父上も俺もアキラをここから出す気はないが、如何せんアキラの意思まで止められない。

発情期が始まるまであと十数日。




end
 

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