ーbirthdayー

□ーbirthdayー
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褥に横たわるセベクの腕にはしっかりとアキラが抱かれていた。
あの後、意識のトんだ状態のアキラを、貪り蹂躙した。

跨ったままの華奢な身体を腰を掴んで押し付け、下からは激しく突き上げて揺さぶった。
無意識での嬌声は口づけで呑み込む。

とうとう完全に意識を失ったアキラを仰向けにして、今度はセベクがのしかかった。

改めて、収められていく剛直はセベクが興奮しきっている事によって鱗が逆立っている。
……一度の抜き挿しで二度擦られる前立腺はアキラの意識のある無しに関わらず、白蜜を噴き出し続けた。


セベクの手が背中を撫でる感触に目醒めたアキラは、昨夜の自分の痴態を思い出して朱くなった。
恥ずかしさのあまり、目を合わせられないでいると、力強い腕が伸びて来て抱き寄せられた。
「アキラ…… 」
優しい手つきで触れてくる。

アキラは、意を決してセベクを見つめた。

今まで誰にも……本人にも言った事の無い己の本心。
もし、この事が他の夫たちに漏れれば諍いが……闘いが始まるかもしれない。
だから一生、胸に秘めていこうと思っていた。

「僕はセベクが一番好き。
他の誰よりもセベクの事を愛してる。
許されるならずっと一緒に居させて下さい。」
セベクの手がワナワナと震える。
「俺で……いいのか? 」
「セベクじゃないと駄目なの。」
「アキラ! 」


一番最初からアキラはセベクのものだった。
あのシリス邸でセベクに口づけたときから。
連れ帰られて結ばれるのは必然。
ただ、そのときの情勢が正常な形を許さなかっただけ。

これからも一妻多夫は続くのだろう……
でもアキラが心から愛するのはただひとり……

「セベク……大好きな僕の旦那様。」




end

セベクと同じ8/16 生まれの皆様。
お誕生日おめでとうございます。
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