低級ノルウェー語講座
□低級ノルウェー語講座
まだまだ形容詞と名詞の関係についての話を続けます
さて、ノルウェー語で名詞を扱う際に注意をしなければならないのは性だけではありませんね
そうです、定冠詞です
前回は主語として後置定冠詞が出てくる例はありましたが`the 〜´式の前置定冠詞`det 〜´は出てきませんでした
それは以下のようになります
den store bilen
den store boka
det store huset
おや? 名詞の性が違っても形容詞は一緒ですね
形容詞は定形になると性に関係なく、基本形に`-e´を付けた形になります
珍しく簡単ですね(笑)
でも形容詞の後の名詞を定形にするのを忘れないでくださいよ
この形容詞の形を弱形(弱変化形)と言います
形容詞の弱形は以下のような場合に用います
1.定冠詞の後
つまり`det´(単数)`de´(複数)の後ですね
2.指示代名詞の後
このほっそりした指
denne slanke fingeren
この厚い紙
dette tykke papiret
3.所有代名詞の後
私の白い薔薇
min hvite rosaen
彼の新しい家
hans nye huset
但し`egen´は前回説明したように強形となります
4.属格の後
王の強大な権力
konges mektige makten
少女の黄色い机
pikens gule bordet
5.固有名詞を修飾する場合
遥かなるノルウェー
fjerne Norge
無邪気なアヤ
uskyldige Aya
6.呼び掛け
愚かな奴め!
dumme mann!
親愛なる友よ!
elskede venn!
お分かりかと思いますが呼び掛けの場合に名詞は不定形です
要するに「他のどれでもなくてこれ!!」という場合に定形を使うのですね
ところで、上の6に注目してください
`dum(愚かな)´が定形では単純に`-e´を付けるのではなく、`m´を一つ足していますね
このように強形と同様に弱形でも単語によっては注意を要するものがあります
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