低級ノルウェー語講座

□低級ノルウェー語講座

一時期「『スキー』は元々何語でしょう」というクイズをなぜかよく見掛けました
まぁ、恐らく毎年誰かがどこかで語って、今年も冬になれば地方局の情報番組で豆知識として披露されるでしょう

答えは当然「ノルウェー語」となるのですが、実はノルウェー語には「スキー」という言葉はありません(笑)
あの雪山で足に板を着けて斜面を滑る競技をノルウェー語では

ski

と言います



え〜………………(汗)



これを「スキー」ではなく「シー」と読みます

ノルウェー語では`ski-´`skj-´`sky-´`skei-´の場合に`sk-´は「シ・シュ・シェ」に近い読みになります

輝く skinne シンネ

起きる skje シェー

急ぐ skynde シュンネ

スキーと言えばスケートですね
実はこれも

skェオyte シェォイテ

となります

「イ」や「エイ」の類いの前に来ると`k´の存在が弱くなるのですね



ところで、「輝く」という単語は英語だと

shine

ですね
比較すれば顕著なように英語で(ローマ字でも)`sh´と綴るところをノルウェー語では`sk´と綴ると言えます
ノルウェー語の`k´が英語の`h´なのですね
実はこの傾向は他にもあるのです

中国 kina ヒーナ

キオスク kiosk ヒオスク
知る kjenne ヒェンネ

キスをする
   kysse ヒュッセ

つまり「イ」の系統の母音を伴うと`k´は`h´のように発音されるのですね
だから距離の単位である「キロ(kilo)」も「ヒロ」と読みます



さて、ノルウェー出身の有名人と言ったら誰が浮かびますか?
正直ピンと来ない方が多いのではないでしょうか
名前は知っていてもノルウェー人だとは知らない場合もありますからね

例えば「叫び」でお馴染みのムンクは比較的挙げられそうです
イギリスのスコットとの競い合いの末に人類初の南極点到達を成し遂げたアムンセンも有名どころでしょうか
そして劇作家としてシェイクスピアとも並び称される『人形の家』のヘンリク・イプセン

──と前置きが長くなりましたが、このイプセンをノルウェー語で表記すると

Ibsen

となります
勿論これでイプセンと読みます

`s´や`t´の前の`b´は発音としては`p´になるのですね
ただ、あまり多くある例ではないので頭の片隅の角っ子にでも残しておいていただければ良いかと思います(笑)





××××××××××××





ではせっかくなので(?)復習みたいな問題を

次の文を声に出して読んで訳を考えてみましょう



Min mamma kysset
     julenisse.
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