低級ノルウェー語講座

□低級ノルウェー語講座(改訂版)

頻発する単語としてスウェーデン語では`och´を出しましたが、デンマーク語の文章では`af´が目立つように思います
ノルウェー語の`av´ですが、それよりもデンマーク語において`af´は使用頻度が高い気がします
スウェーデン語でもこれは`av´なので、`af´があればデンマーク語だと断定しても良いでしょう

尚、`av-´と`af-´の違いは接頭辞にも共通しているので、デンマーク語の文章では`af-´で始まる単語が多く見られるとも言えます



他にも語中音がノルウェー語では`-p-´`-t-´`-k-´となるものがデンマーク語では`-b-´`-d-´`-g-´になるという傾向が見られる

開ける
(諾)åpne
(丁)åbne


(諾)hvit
(丁)hvid

パンを焼く
(諾)bake
(丁)bage

とか(注)、色々な違いはあるのですが、それがパッと見ただけで区別できるとは思えませんので、省略します
興味のある方は『ノルウェー語四週間』(大学書林)の198ページ辺りを御覧ください(笑)





最後に、より具体的にノルウェー語・デンマーク語・スウェーデン語の文章を読み比べてみたい方に『北欧3ヶ国語で読むストリンドベリィの赤い部屋(第1章〜第3章)』(古城健志・大学書林)というテキストを紹介します
ムンクのリトグラフでお馴染みの(そう、かの有名な(笑))スウェーデンの劇作家ストリンドベリィの諷刺小説『赤い部屋』がスウェーデン語・デンマーク語・ノルウェー語・日本語で併記されています
完全対訳ではないもののそれぞれの言語の表現の違いを知るには唯一にして最良の書と言えるでしょう





(注)
傾向が見られるというだけで違いのない単語もある

止まる
stoppe

振る
ryste

話す
snakke

など、同じ子音が連続する単語に多い
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