低級ノルウェー語講座

□低級ノルウェー語講座(改訂版)

横道に逸れてしまいましたが、前掲例文に

 en blyant

という表現が出てきました
これは「一本の鉛筆」という意味です
または文法上「ある鉛筆」と訳す場合もあります
つまり「特にどれという限定はしない鉛筆の一つ」ですね
だからこの`en´を不定冠詞と呼びます

当然これも名詞の性によって変わります

 en gutt

 ei pike

 et barn

見たままなので分かりますね

それからleksjon7には

 mitt navn

という言葉がありました
「私の名前」ですね
では「私の父」は何と言うか分かりますか?

 mitt far

ではありませんよ

 min far

です
「私の」という言葉も名詞と直接関わるものですから、性の影響を受けない訳にはいかないのです
では、「私の」の違いをまとめてみましょう

 min blyant

 mi bok

 mitt barn

よろしいでしょうか?





──と、ここで熱心にして記憶力抜群の方は「よろしくないっ!!」と声を上げるかも知れません

leksjon 3の復習問題に

 min mamma

という表現がありました
訳すと「ボクのママ」です
だから`mamma´は女性名詞のはずですね
だとすれば

 mi mamma

でなければなりません

でも実はどちらも正しいのですよ

ノルウェー語では男性名詞と女性名詞を区別せずに共性名詞(両性名詞)として扱うのが一般的なのです
つまり女性名詞も男性名詞と同じ定冠詞や不定冠詞を使ってもいいのですよ

 en bok

 piken

といった表記も可能なのです
これにはノルウェーの歴史について語る必要があるのですが、とりあえず今回は説明をしません

とにかく本欄でも基本的には共性名詞として扱っていきますのでよろしくお願いいたします





※単語によっては必ず女性名詞として扱わなければならないと決められているものもあります
興味のある方は
『ノルウェー語文法入門』
(森信嘉・大学書林)
をお読みください
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