低級ノルウェー語講座

□低級ノルウェー語講座(改訂版)

leksjon27 
定められない他の全ての何かそれぞれ



不定代名詞はleksjon10でもチラリと出てきましたが、特定の物ではなくて「何か」とか「多くの」とかを表す代名詞です
今回は北欧のことわざもいくつか紹介しながら進めて行きたいと思っていますので、覚えて会話の彩りにしていただけると幸いです





man
不特定の「人」を意味する代名詞です
英語と同じように思えますが、英語では「男の人」も一緒の単語ですね
しかし、ノルウェー語で「男の人」は`mann´ですから気を付けてください

 Man skal ikke love
   mer enn man kan holde.
  守れる以上のことを約束するな
  (ことわざ)

`love´なんて書いてあると色っぽいことを考えてしまうかも知れませんが(笑)、ノルウェー語では「約束する」という動詞ですから早とちりしないように

`man´は主格としての用法しかありません



en
不定冠詞や「1」「一つ」としてお馴染みの単語のようですが、全く別の単語で、こちらも不特定の「人」です
従って、中性形になることもありませんし、「人々」と複数に訳すことも可能です
`man´よりも口語的で、目的語としても使えます

 Tiden venter ikke på en.
  時間は人を待たない

また、所有格として`ens´という形もあります

 Man skal ikke bry seg
  om det ens fiender sier til en.
  敵の言うことを気にしては
 いけない

 ens øyeste
  (目に入れても痛くないほど)
 大切な物、愛おしい子



noen
   誰か、何か、いくつか
 noe(中性)
 noen(複数)

 Jeg vil møte med noen.
  誰かと出会いたい

 Jeg arbeidet ikke i noen år.
  オイラは何年か働いていなかった

形容詞的に単数名詞へ用いられるのは疑問文や否定文中の場合が多いです

 Vet du det noen
       eiendomsmekler?
  君は誰か不動産屋を知っている?

中性形の`noe´は「いくらか」という意味で性や数に関係なく非可算名詞と共に用いられます

 Har du noe øl igjen?
  ビールはまだ残っている?

また、中性形の`noe´は副詞的用法でも用いられます
 Norsk er noe lettere enn engelsk.
  ノルウェー語は英語より少し
 簡単だ

 Man lever aldri så lenge at
   man ikke har noe ugjort.
  長生きをすれば何かしら
 ましなことをするものである
 (ことわざ)
 ※`noe gjort´
   「何も為されずに」
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