低級ノルウェー語講座

□低級ノルウェー語講座(改訂版)

leksjon 4 
ヨミの国への招待(読まないのでアール編)



突然ですが英語です

 center

何と読みますか?

多分読めないと言う人はあまりいないでしょうが、「センター」ですね
これに限らず英単語を見て、母音に`-r´が続いている部分は、馴染みのない単語でも大抵「アー」とか「オー」とか読むのではないでしょうか
母音を伸ばして`r´は発音しないですね

ノルウェー語でもそういうパターンは多くあります
前々回は敢えて説明はしなかったですが

 喜んで gjerne

の`r´は発音されません
もっと言えば`er´で「ェアー」となります
それと同時に`-rn-´の場合に`r´は`n´に吸収されるという性質もあります

 子供 barn バーン

`r´が吸収されるパターンには他に`-rd-´`-rl-´`-rt-´があります()

 何故ならば
  fordi フォディー

 不思議な 
  underlig ウンデリー

 あちらへ
  bort ボット

但しややこしいことに直前の母音が長音だと、`-rd-´でサイレントになるのは`r´ではなく`d´の方なのです

 机 bord ボール

 単語 ord オール



`d´もサイレントになることの多い文字です



直前の母音が長音になる語尾の`-d´

 嬉しい glad グラー

 良い  god  グー
 (英語:good)



`-ld´`-nd´
(語尾に`-ig´`-lig´`-ing´を持ったものや直後に`l´や`r´を伴う場合は発音)

(サイレント)
 夕方 kveld クヴェル

 犬 hund  フン

(発音する)
 幸運な
  heldig ヘルディ

 老人
  olding オルディング

 買い物をする
  handle ハンドレ



英語で疑問詞の多くは`wh-´で始まりますが、ノルウェー語では`hv-´で始まります
この頭の`h´は発音しません

 何 hva ヴァ
  (英語:what)

 どこ hvor ヴォル
  (英語:where
  但しhowの働きもある)

勿論、疑問詞以外でも`hv-´で始まる単語は同様です

`hj-´の時も`h´はサイレントです

 助ける
  hjelpe イェルペ
  (英語:help)



他にもサイレントのパターンはありますが理屈よりは単語そのものを身に付けるのが一番ですよね





 本来は吸収されないのだが地方で使われていたものが定着したと思われる

 世界
  verden ヴァルドゥン

のようにサイレントのない単語も多い





××××××××××××






では復習を兼ねて次の人物名を読んでみましょう

Edvard Munch

Roald Amundsen





どちらも有名人だし前回登場しているので大体読めるでしょう

エドヴァル・ムンク

ロアル・アムンセン

です

ムンクのファーストネームはエドヴァルドとかエドワルドと表記されてしまいますが、やはりノルウェー人だからノルウェー語の発音に則った読み方をしたいものです

アムンセンは読まない`d´を復習するにはうってつけですね
ところでティム・バートン監督の映画『チャーリーとチョコレート工場』の原作者(原作は『チョコレート工場の秘密』)ロアルド・ダールも`Roald´と書きます
こちらはイギリスの作家なのでロアルドと呼ばれているのですが、両親がノルウェー人なのですね



さて、ということで掟破りのおまけの問題

北欧と言えば`fjord´ですね

ちゃんと読めますか?
  1. neste(次へ)
  2. 初めてのノルウェー語top
  3. 目次に戻る


[表紙へ戻る]

ゲームブックを検索



©フォレストページ