季節

□ハロウィン 3
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「七花、ハロウィンというものを知っているか?」
「なんだそれ?食いもんか?」
「ちぇりお!」

七花の腰をとがめは殴った。
しかし、痛いのはとがめだけである。

「いや……しかし食べ物みたいなものか。」

殴ったことは謝らずに

「いいか七花。」

ハロウィンとは、外国の行事でな。
子ども……人鳥くらいの年の子どもが変装して近くの家に行き、物を奪ってくる行事なのだよ。
と顔色を変えずに言った。

「意外と怖い行事だな。」
「そうだろう。死者が出る時もあるそうだ。」
「それを聞くとますます怖いな」
「そうだろう。」

わたしは幽霊などは信じていないがな。
七花はどうなのだろう?
今聞くほどでのことではないか。

「トリック・オア…トリートだったかな」
「なにがだ」
「その時に子供が言う言葉だ。」
「なんかの呪文か?」
「そうかもしれぬな。意味は知らぬがな」

その時
七花の中で
外国は怖い。
というイメージがついたとか。
 

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