アンケート

□また会える日まで…
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「せんせー」

4歳くらいの男の子が走ってきた。
私は字を書いたり読んだりできる。
子供たちに教えていたらいつからか先生と呼ばれるようになった。

「どうしたの?」
「人鳥くんまだ帰ってきてないー?」
「うん。人鳥くんと遊びたいの?」
「うん!」

男の子は人鳥が帰ってくるのを楽しみにしていた。
幼いが実力を買われ今は十二頭領の1人になっている。
そのため、任務で里にいないのはよくある。
幼い子にまで危険な任務をさせるのはどうかと思うが、これが里の現状だ。

「人鳥くんが帰ってきたら、にんむ?のはなし聞くんだ」
「うん。じゃあ、はやく人鳥くんと遊ぶために修行頑張ろうね」
「はーい」

男の子は走っていった。
私は門を見る。
1年くらい前に移動してきてこの場所に来た。
その少し後から帰ってきていない頭領もいる。
みんな元気なのだろうか…

今日も私は子供達に読み書きを教えながら人鳥の帰りを待っている。

あの子を抱きしめるのを夢に見て…

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