過去と未来と今
□※ブン太と一緒にいたのは？
1ﾍﾟｰｼﾞ/3ﾍﾟｰｼﾞ
「そういえば、昨日丸井先輩は何してたんっすか？」
練習終わりに赤也は、部室でブン太に聞いた。
「昨日は、１日出掛けてたけど？」
「隣歩いてた子誰っすか？彼女さんっすか？」
「は？」
赤也は興味津々という表情でブン太を見ている。
ブン太は妹のかなしか興味がないと思っていた。
しかし昨日の昼にブン太が女の子と一緒に歩いていた…
気になるなというのは無理な話だった。
「髪サラサラな感じで身長も同じくらいでしたね」
「お前その子正面から見たか？」
「いや、ジャッカル先輩と後ろからですけど？」
「ジャッカルは正面から見たのか？」
「見てないな。」
「あの子は……」
「なんの話ししてるんだい？」
幸村がやってきた。
一番ばれたくないのが来た…とブン太は思った。
「幸村部長、丸井先輩が女の子と一緒に歩いてたんすよ」
「へー。かなしか興味ないんだと思ってた」
「俺も思ってましたよ。でも流石にかなと腕組んだりしないだろうなーって……」
「だよな。妹とはな…」
３人が話している。
それを聞きながら思う…
もう、歩いていたのはかなだと言えないなと…
この間にも３人は話している。
「どんな感じの子だったんだい？」
「髪が長くて、白系のワンピース着てて…後姿しか見てないけど可愛いと思いますよ」
「たしかにな。雰囲気がいい子そうだったな」
「丸井先輩とラブラブでしたね」
「だよな。腕組んで歩いていたしな」
「へー俺も見たかったな。今度会わせてよ」
とブン太を睨みながら幸村は言った。
結局一緒にいたのはかなだとブン太からはいえなかった。