□最後のたこ焼き
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そして食べ終わると外は真っ暗だった。

「もう真っ暗だ。じゃあそろそろ帰らなきゃかな」
「いやや、ワイ最後にねーちゃんと行きたいところあるんや」
「でも、これ以上は…」
「ワイがねーちゃんを家まで送ったるから。ええやろ?」

華菜は断ることができなく金ちゃんと一緒にどこかに行くことに。
そして2人は歩き始めた。
歩きながら金ちゃんはテニス部の話をはじめた。
白石が毒手持ってるとか小春ユウジが新しいネタを思いついたとか…
そしてしばらく歩くと2人がよく遊んだ公園についた。
桜が咲いている。

「ここってよく一緒に遊んだ公園だよね!毎年ここの桜が咲いたら一緒に来てたよね」

今年も一緒に来れてよかったと華菜は思った。

「あっ、あのな!ワイねーちゃんに言わなアカンことが…」

その時だった。
華菜のバッグから音楽が聞こえた。

「ごめん、金ちゃん少し待っててね」

華菜はバッグから携帯を出した。
そして着信画面を見ると白石部長という文字。
着信ボタンを押す。

(華菜今どこにいるんや)
「金ちゃんと一緒に桜の木のある公園だけど」
(ほんまに金ちゃんがいるんか!?)

そのあと白石が言った言葉を聞いた時華菜は携帯を落とした。

「う…嘘だ」
「ねーちゃんどないしたん?携帯落としたで」

金ちゃんは華菜の携帯を拾うと心配そうに見た。

「だいじょうぶ…だよ…」

嘘だ
白石部長があんな嘘つくなんて
いくら先輩でもあんな嘘許せない
今度会ったら殴ってやる
という結論になった時だった…
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