立海
□赤ずきんちゃん
2ページ/6ページ
そしてしばらく歩くと森の入り口に着いた。
「ここからまっすぐいったら、ブンちゃんの家だよな。」
そう言って地図を確認する。
今太陽は自分の真上にある。
ポカポカしていて暖かい。
「お昼寝するなら最適だなー」
そう言ったときに肩をポンポンと叩かれた。
「ん?」
振り返った。
プニっと人差し指が華菜のほっぺにあたった。
「誰ですか?」
「俺はね狼だよ。名前は精市っていうんだ」
「狼って犬の仲間の?」
「まあ、そうだね」
くすっと幸村は笑った。
「華菜はこれからどこにいくんだい?」
「森の奥にあるブンちゃんの家だよ。このお菓子を渡しにいくんだ」
「へーそうなんだ。俺も一緒に行ってもいいかな?」
「うん!ブンちゃんもたくさん人がいたほうがいいって言うよ!」
華菜は幸村と一緒に歩き始めた。
彼は歩きながら、植物の話などしてくれた。