*短編*
□期待してもいいですか?
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穏やかな風が吹く昼下がり
都会の大通りから少し外れた場所
目的地である、『Br.HOMURA』へ
カラン…
草「いらっしゃい」
私がここに来る目的は、もちろん出される料理が美味しいのもあるけど、本当の一番は…
「こんにちは、草薙さん」
草「こんにちは、詩音ちゃん。今日は早いんやね」
「はい、授業がなくなったんです」
この草薙出雲さんに会うため!
今日も素敵だな…
いつもは賑やかな店内が、今日は珍しく静かだった。
(私にとっては好都合だけどね…)
「…今日は皆さん、お出かけですか?」
草「そや、みんな外に出てるんや」
「へぇ、そうなんですか…」
草「なんや詩音ちゃん、俺と二人きりは嫌なん?」
「っな、別にそんなことは…///////」
ここに来てお話が出来るのは嬉しいけど、草薙さんはよく私をからかう。
恥ずかしいな…
草「ハハッ、さて今日は何に致しますか?お嬢さん?」
「えと、カプチーノをお願いします」
草「かしこまりました」
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