葵のBOOKCAFE
□遊びじゃない姫の恋
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「この人どう?」
全然タイプだった。
でもガラケーの私はその人と連絡がとれなかった。
だから諦めた。
なにか惹かれるものはあったけど
別に特別な思いがある人ではないし?とか思って。
冬休みに暇をしてた私はチャットを始めた。
ただ、友達と言うか
話してくれる人ができたらいいかな?って。
チャットをはじめて3日目くらいで…出逢っちゃったんだ、私。
写真が目に入った瞬間、時が止まった。
嘘だって思った。
信じたかったけど嘘だって。
こんな奇跡起こるなんて信じられなかった。
向こうから友達申請が来るなんて。
「はじめまして」
こんな堅苦しい言葉から始まった奇跡の道。
動揺から全然メッセージも遅れない。
「私、Uさんのこと知ってます!」
なごみ始めた辺りの私の言葉。
不思議そうな相手の返事。
それも、無理はない。
こっちからしたらお久しぶり、相手からしたらはじめましてだから。
…まさか恋しちゃうなんて思わなかった。