short dream

□怪我
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秀徳の場合


「何なに花鈴ちゃん!?どしたのその脚!」
『高尾くん。階段から落ちちゃった』
「あーあ。やっちゃったね」
『ねー!?ちょ、え、まって高尾くん!?』


高尾に担がれる。


「え、体育館行くんじゃないの?」
『行くけど!自分で行くし!』
「だっておせーじゃん。担いだ方が絶対早いっしょ」
「高尾、何を担いでるのだよ!?」
「花鈴ちゃんだけど?」
『真ちゃん!助けて!』


緑間も登場。
今日のラッキーアイテムは緑のバスタオルらしい。


「どうしたのだよ、その脚」
「落ちたんだってー」
「ほぅ…」
「んで、先輩達に言いに行くみたいだから連れてこーと」
「担ぎきれていないではないか」
「うっせーよ真ちゃん。俺だって色々考えてんの!」


担ぎきれていないわけではない。


「花鈴ちゃんスカートでしょ」
『!』
「どー運ぼーかなぁ」
『ほんと、歩くから!』
「おっせーからだめー」
「俺が担ぐのだよ」
「真ちゃんが担いだらさらに見えちゃうでしょ」
「そこは配慮するのだよ」
『だから歩くってば…』
「「だめ(なのだよ)」」


全力で止められる。
何が何でも歩かせないつもりらしい。


「ほら、コレを腰に巻くのだよ」
『真ちゃん、それって今日のラッキーアイテム…』
「役に立つのだよ」
「おぉ、真ちゃん流石」


担ぐではなく、抱えられて体育館に向かったとか。
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