short dream

□怪我
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陽泉の場合


「キャプテン〜」
「何じゃ紫原!?ど、どうした月宮!?」
『えへへ…階段から落ちまして…』


紫原に抱えられて登場。
その隣には氷室も。


「と、言う事でマネージャー使えません」
『ほんと、すみません』
「ドジだよねぇ、花鈴ちん」
『えへへ…』
「笑い事じゃないアル」


先輩方、あたふたする。


「何騒いでるんだ」
「まさ子ちん」
「監督と呼べって言っとるだろ!」
「そんなことより、監督。月宮が」
『すみません。本当にすみません』
「落ちたのか」
「「『落ちました』」」


先輩の前で言ってはいけない単語だが、気にしてる者は誰一人いない。


「全く…いつもふわふわしとるからだ」
『してませんよーぅ?』
「してるから、凄くしてるから」
『氷室くんまでぇ』
「まぁ、とにかく安静にしとけ」
『はーい』


帰れとは言わないんですね、監督。
と、氷室に言われる。


「迎えが来ているのか?」
『いえ、私、寮生なので』
「帰りようがない」
「オレが送ってってあげるよ〜?」
『むっくんが?』
「オレも寮だもん」


結局帰りも紫原に抱えられたそうだ。
松葉杖あるのにも関わらず、だとか。
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