short dream

□怪我
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洛山の場合


「あらあら、花鈴ちゃん。どうしたのその脚」
『玲央ちゃん。落ちちゃった』
「あらまぁ。大丈夫なの?」
『普段の生活に支障が若干あるだけで大して問題はありません』


実渕がかなり心配する。


「全く、ドジにも程がある」
『赤司くん』
「働くな。むしろ帰れ」
『え、でも…』
「何もできないのだろう?」
『うぅ…はい……』
「ならば、家に帰り安静にしているのが一番だ」


赤司に怒られる。
心配故に、だが。


『あ、でも…』
「何だ」
『帰れないんですよね…』
「車を出してやる。それで帰るんだ」
『そんな、大層な事ではないんですけど…!?』
「花鈴。僕の言う事は…?」
『ぜ、絶対…です』


溜め息を付かれる。


「そんなに部活をしたいのか?」
『見てるだけで良いんだけど…』
「分かった。動かないという条件付きでならば、残っていてもいい」
『!本当!?』
「動かないという条件付きだからな」
『やったぁ!赤司くん、ありがとう!』
「それと、帰りは僕と車で帰るぞ」
『はーいっ』


花鈴には甘い赤司。
条件付きで結局許しちゃう。
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