BLEACH短編

□恋の花弁
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「た、隊長!?」
「さっきみたいに、名前で呼んでほしいな…?」
「…で、でも」
「私は十分護られたよ?」
「え…隊長?」

柑奈の強い眼差しに吸い寄せられる。
触れるだけのそのキスは、とても甘かった。

「私は恋次くんが好き」
「なっ!?」
「護られてうれしかった」

恋次の胸板に顔を埋める柑奈は、パニックになっている恋次をよそに話を続ける。

「"隊長"じゃなくて、"柑奈"って呼んでくれてすごい嬉しかった」
「隊ちょ」
「違う、柑奈」

涙目で膨れっ面をした柑奈は呟いた。

「うっ………柑奈」
「隊長としてじゃなく、一人の女として見て?」
「………当たり前ッスよ」

恋次と柑奈を桜がそっと包み込んだ。

「これからは俺が柑奈の背中を護るから」
「約束だよ?」

それはそれは、二人を祝福する恋の花弁。





fin.

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